このコーナーは、「人妻との体験」と言うのですね?
私の話では「人妻の体験」になってしまいますね。ご容赦ください。
「雨」・・、守との思い出には、不思議と雨が付いて来ます。
一番の思い出は、私が仙台の実家に帰っていた時です。帰って来る日は守に
も伝えてありました。ただ時間は話してはいませんでしたが、その私の帰っ
て来るのを、彼は駅でずっと待っていてくれたのです。夕方までの戻らなけ
れば帰るつもりだったと言いました。生憎その日は雨、かなりの雨でした
が、私はそんな守にねだられて、いつものあの公園に行きました。
信じられないでしょうが、相合傘で二人きりになれる場所を探していまし
た。小高い山の頂上のある東屋に腰掛け、彼に抱かれておりました。
抱かれ、キスを何度も繰り返すだけの私達、外出用の私の服も雨でかなり濡
れてしまいましたが、守の気持が嬉しかったのです。4時間近く電車を見送っ
たようです。
「もうバカなんだから・・、必ず帰って来るんだから・・。」
私は自分でもよく判らないのです。守を好きになってしまったのか、それと
も単に同情しているだけなのか?
時間が有るので、その理由を少しお話します。
守と知り合う前から、夫婦仲は実に円満です。主人は仕事以上に家庭を大事
にしてくれる人で、休日にはいろいろ家の事をしてくれます。本当にいい主
人だと思います。だから昔から買い物にも良く二人で出かておりました。守
と知り合ってからも、その生活は変わりません。主人の車に乗って出かける
姿を、日々守は見せつけられているのです。私は車の中で、きっと守が見て
るんだろうな・・? そんな気持ちでいるのです。
翌日逢った時に、必ずその事を彼は言います。
「こずえは、いつも旦那と一緒、買い物くらい一人で行けよ。」
その言葉に対し、私はいつもはぐらかせるようにします。
「だから見なけりゃいいのに・・、昔からそうなんだから、今更変えられな
いでしょう・・もう、守たら・・。」
彼の身体を指でつついたり、少し意地悪をして誤魔化すしか有りません。
彼の気持ちが判るだけに、それを如何する事も出来なかったのです。
時折、そんな彼の愛情が重荷に感じる事も有るのです。
だから、私が彼に持つ気持ちが、どちらなのか? それが自分でも判りませ
んでした。次回はペッテイングの始まりをお聞かせ致します。
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