話が中断してしまいましたが、続きをお話しいたします。
守との関係が少しづつでは有りますが、私の意に沿わない方向へと進んでい
るのは判っておりました。これを不倫と呼べるのかどうか判りませんが、主
人を裏切る行為で有るのは判っているつもりでした。ただ、ある意味積み重
ねた結果であり、一気にそこへ達したものでない事はお判り下さい。
それ以前の事が有り、今に至った訳で、言い訳がましいですが、避ける事の
出来ない階段を登っておりました。キスから始まり、乳房を触られ、ついに
は車中でその乳房をも愛撫される私がおりました。その行為の中で一番の記
憶に有るのが、先日の雨と関係が有ります。
あの日も雨でした。外を歩く事もならず、車の中で守と過ごしました。
そこはいつもの場所では無く、初めて逢った場所の近くに有る神社の駐車場
です。雨で参詣に来る人も無く、私達の乗る車だけが置かれてありました。
その日も私の服装はTシャツ姿でした。雨が私達の姿を隠す様にしておりま
す。話し合いから、いつしか守の愛撫を受け始めました。キスから乳房へ
と、しかしその日はそれでは終わりませんでした。あろう事か、守は私のT
シャツまでも脱がし、私は上半身裸に剥かれておりました。
「守、いやだ・・守・・だめ・・。」
いくら人が来ないとは言え、これには流石戸惑いました。
「こずえの身体を、この目に焼き付けておきたいから・・・。」
守はそう言いました。
恥ずかしかった。決して綺麗な身体ではないし、自信も有りません。その身
体を彼の目に晒しました。しかも昼間の車の中で。
彼の気持ちも判らなくは有りませんが、此処までは許せない。私は正直言っ
て身の危険を感じました。
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