美紗が私の前で正座する。私は、美紗の頭を両手で抑え、美紗の口元に私の男を突き出す。
美紗の顔は、見えない。
美紗の厚ぼったい唇が、私の男の先端に優しく、柔らかく包みはじめる。
私は、美紗の頭が動かない様に両手に力を込める。
美紗の口内に侵入した私の男は濃度の高い美紗の唾液にまみれ、ゆっくりと奥を目指した。
奥に到達した私の男は、美紗の喉奥を押し付け、圧迫すると、美紗の身体が背中から丸まり
『ングッ………グッ、グェ』
嗚咽と共に私の男を引き抜いた。
美紗の口から引き抜かれた私の男を白く泡立つ液体が、粘った糸をひく。
美紗は、噎せながら肩で大きく息をしている。
喉奥を圧迫されたせいで、嘔吐感に襲われた美紗の表情は、嘔吐感の苦悶に満ち、瞳を充血させながら、一筋頬を濡らしていた。
そんな美紗の表情が、私の加虐的願望を更に加速させる。
『今度、私のペニスを許可なく引き抜いたら、その柔らかい頬を平手で打つ。我慢しなさい』
こうなると女に対する男の征服欲は留まる事を知らない。
更なる、加虐を求めるのだ。
『ご、ごめんなさい…』
美紗が、発した精一杯の言葉だった。
今度は、美紗の頭を両手でガッチリ抑えつけ、私の男を美紗の口に侵入させると、一気に美紗の喉奥を突き、直ぐに緩め、又、突く。
最早、美紗の表情からは欲情に溶けては、いない。
悲壮と苦痛に歪めてるに過ぎない。
私が美紗の喉奥を突く度に美紗は背中を丸め、声にならない苦痛を訴える。
美紗の嘔吐感が限界に達し、美紗は後ろに弾かれる様に倒れると止まる事なく咳こんだ。
ベッドに噎せながら丸まった美紗を無理矢理仰向けにさせると私は、容赦なく、美紗に平手を浴びせた。
右頬を打ち、左頬を打つ。
頬を張られる度に美紗は
『いやっ!』『きゃっ!』
とのたうつ。
美紗の大きな瞳は、真っ赤に充血し、細められ、幾筋もの涙が打たれて真っ赤に熱した頬を流れて濡らしている。
最早、苦痛に泣いている女以外の何者でもなあ。
そんな美紗を眺め、高揚してる自分を私は、微塵も罪悪を感じていなかった。
むしろ、私の欲望は更なる加虐を求めて止まない。のだ。
美紗の咳が収まり、私は無言で再び美紗の髪を掴んだ。
瞬間、美紗の態度が一変した。
肩をガタガタ振るわせ、下唇もブルブル振るわせ、大粒の涙をはらはら溢して
『か、管理人さん!もう、お願いです。ゆるして!ゆるして下さい!お願いします!お願いします!』
私は、なんて酷い男なんだ!
今更ながら、行きすぎた行為に後悔した。
『あっ…、あっ、美紗さん…すまない。つい、その、行き過ぎてしまった。』
暫く、美紗が落ち着くまで肩を抱き背中をなでた。
落ち着きを取り戻した美紗は、意外な事を口にし、私は混乱に陥った。
『私ね…管理人さん…』
『うん。なに?』
『今、泣いちゃったでしょ?』
『うん、泣いたね』
『私ね、管理人さんにイジメられたのが辛かったんじゃないの…』
『ん!?じゃ、美紗さんは何故?』
『あのね。イジメられて、痛くて苦しいハズなのに、美紗の心の奥で もっと酷い事を願っていた自分に気付いて…それが、急に怖くなって…混乱してたの。』『美紗は、マゾ なんだよ』
美紗は、私と共にベッドに横たえた身体を私に寝返して私に向き、クスッと笑ってから、静かに瞳を閉じてから唇を重ねてきた。
私と美紗が、今いるこの部屋は、時間が流れていないようだ。
唇を重ねながら私の首に美紗が腕を巻き付け、美紗は瞳を閉じたまま
『管理人さん…今度は、私が泣いても…やめないで下さい。今日からは、管理人の奴隷に…なりたいの…』
この日、私ははじめて美紗の名前を叫びながら。
『美紗』と、女の名前を声が掠れるまで叫びながら、果てたのだ。
私と美紗を繋ぐ糸が、結ばれた日だった。
私と美紗の心に、深く根付いた主従関係が生まれた日であった。
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