私の欲望に満ちた眼差しに、取り付かれたかの様に。
まるで催眠術を施されたかの様に。
否、美紗は、己の欲望のままに。
私の欲望を受け入れようと承知した。
この先にあるであろう、まだ見ぬ行為に『不安』と『期待』だけでも充分な位、美紗は高揚したようだった。
薄い美紗の胸板が、更に弾みをまし、表情はみるみる強張りはじめた。
美紗は、ベッドに身体を横たえたままの姿に、有らぬ箇所で『不安』と『期待』で身体が緊張を始めたのだろう。
美紗は、胸に両手を結び、祈るかの様に両手指をしっかり結んだ。
今まで、開いていた細い足は、急に閉じて、膝に力が入っているようだ。
合図は、ない。
私の口元が、緩む。
そう。
毎晩、床につき、目を閉じると現れる あの いやらしい美紗。
欲情に溶けた瞳に乱れた髪、厚ぼったい唇から垂れる涎の美紗を私は、頭の中で何度、犯しただろうか。
無理矢理、美紗の衣服を剥ぎ取り怒張した私の男を美紗に小さな口が裂けんばかりに突き立てる。
嗚咽を洩らし、許しを請う美紗の姿を幾度てなく『妄想』して自慰で果てていた。
今、紛れもなく。
私の目の前に それ を待つ美紗がいる。
不安と期待に身体を緊張させ、身体を硬直しなが、まだ見ぬ行為に美紗は、心奪われている。
言葉は、ない。
私は、美紗の前に立ち上がり、美紗の髪を乱暴に掴んだ。
『きゃっ!いたいっ!』
美紗の想像を外れた行為に顔をしかめ、戸惑った。が、直ぐに理解したようだ。髪を掴まれ、導かれた顔の先には、私の男が女を求め隆々とそそり立ち涎を垂らしているのだ。
私は、そのまま美紗の頬へと私の男を捩じ込み、擦りつける。
美紗の頬に擦りつけられた私の男の先端から、透明な液体が、糸を引く。
美紗の髪を引き上げ
『口を開けなさい』
美紗は、最早、惨めな自分の姿に酔いはじめている。私の股関にある美紗の顔。
眉頭を引き上げ、上目に向いた美紗の瞳が、私に請うてくる。
私は、美紗を服従させたいのだ。
意地も自然と悪くなる。
美紗が、私の男を口に含み、奉仕的に味わいたい衝動に駆られているのが、手に取るようにわかる。
『お口に下さい。と、美紗が懇願したなら、叶えてやろう』
上目を向いた美紗の瞳が、一度、斜めに落ちてから、私を再び見つめ、言葉を発しようとゆっくり、美紗の小さな口が開く。
余りに羞恥で屈辱的な言葉である。
言おうとする美紗だが、口からなかなか出ない。
それどころか、言おうとする度に言葉に対する羞恥が、美紗の血潮を熱く熱して身体中を駆け巡る。
『ほら、美紗。どうした?懇願しないと…これ が、味わえないんだ。いいのか?』
美紗の眼が、充血をはじめ、ゆっくりと瞳が閉じると美紗は、身体をくねらせ
『お…お願い します…管理人さんの…管理人さんの ペニスを、美紗のお口に…お口に 下さい』
言った美紗。
この時、美紗の心に張っていた細い糸が、音を立て切れた。
私は、それ を見逃さなかった。
美紗は、自分の発した羞恥の言葉に打ちひしがれた瞬間だった。
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