車を出し、助手席に小柄で華奢な美紗は、これから交わる男の横で頬を少し紅く染め淫猥な妄想に身体を燃やし、それを抑えようと硬直した身体を解かず、俯いている。
私は、躊躇なく郊外のホテルを目指し車を走らせていた。
何時、目を閉じると現れる淫らな、美紗。
西日に茜色に照らされ、白い肌を橙色に彩り、髪を乱し、甘味な快感に瞳を溶かし、少し厚ぼったい唇から涎を垂らして更なる快感を貪欲なまでに欲する、あの、美紗をこれから抱くのだ。
鼓動は高鳴り車中にまんべんなく鳴り響いているかの様だ。
そんな私の情欲を隈無く、感じ、溢れんばかりの欲望に呑み込まれているかの様に硬直した美紗をみると抑えられなくなりそうなのだ。
郊外のホテルに着く。
ガレージ型のモーテルなので、車を止めて、直に部屋に繋がっていた。
私が、車を停め、車庫のシャッターを下ろす。
シャッターが、降りきるのを待てず、助手席側にまわりドアをあけると美紗は、一度、私の顔を見上げてから再び俯き車を降りた。
恐る恐る。と、いった感じが言葉が、合いそうだ。
部屋のドアを空け、そんな美紗の背中を押して催促する。
私が押した勢いが手伝い、美紗は、ドアを潜る。
ベッドまでの距離が、時間が『煩わしい』
ドアを閉めると私の前で背中を向けて立っている美紗を無理矢理振り向かせ抱きついき美紗の唇に唇を重ねる。
ねっとりとした美紗の舌は、以前の交わりの時に比べ厚みがあった。
美紗も私の背中にしなやかで細い腕を回し、私の背中を探り、舌で私に濃厚な唾液を私の舌に絡ませてゆく。
唇を重ねながら。
お互いの背中を探りながら、ゆっくり部屋内部に進む。
入り口から、ベッドまで、二人は唇を重ねたまま、下半身の衣服を捨ててゆく。
ベッドまで達した頃には、お互い下半身を覆い隠していた物は、全て棄てられていた。
ベッドへ崩れ倒れた二人は、更に濃厚に舌を絡めあった。
美紗の細い身体に馬乗りの様な体勢になり、私は美紗の口から離れ、美紗のTシャツを捲り、ブラジャーも美紗の首元までたくしあげた。
美紗は、乳房まで紅潮し
熱く熱した吐息を荒げ、身体全体で快感を期待している。
少し、幼さを感じさせる顔に快感への期待に焦れて眉間に寄せられた皺は、少女ではなく、快感をしっている女の表情である。
普段は、清純で涼しく振る舞う 美紗。
その美紗が、今は私の下で快感を期待し細い身体をくねらせ、焦れている。
たまらない。
私は、美紗を…
この細い身体(おんな)を
こわしたい!
衝動が私の胸を焼けた槍の穂先が貫いてゆく。
美紗の腹の上で美紗を見下ろし
『美紗…。』
美紗が虚ろに細めたままの瞳で乱れたままの息も整えずに
『…はい…?』
私は、美紗の表情から目を離さずに
『もっと…乱暴に……………………したい。』
美紗は虚ろな瞳のまま、一度、唾を飲んでから、小さく頷き
『……はい』
小さく答えた。
※元投稿はこちら >>