そんなある日の夕方
部屋にいるとどこからか怒鳴り声が‥
―だれか喧嘩か?
私が廊下に出て様子を伺うと
怒鳴り声は廊下の端にある談話室からで
怒鳴り声を聞き付け看護婦さん達も談話室へ急いで行ってるみたいだったので
私は野次馬根性から覗きにいきました。
「あ!」
びっくりしました。
もめていたのはひとみでした
ひとみは泣いていました
その横で男が声を荒げ怒鳴り散らしてます。
私はむかつきました!
りかちゃんが居たので駆け寄り
「誰なんあいつ? なにがあったんね?」
と尋ねると
「あいつひとみの旦那!
うちあの男大嫌いなんよね、すぐ暴力ふるう最低男なんよ!ひとみよく殴られたりするんよ!」
なんとその男はひとみの旦那さんでした。
この日もひとみに対して
「いつまでチンタラ入院するつもりだ!
早く退院して俺の身の回りの世話をしろ!」
と、病室に来るなり怒鳴りだしたみたいで、
慌てたりかちゃんが談話室に場所を変えたそぅですが旦那はひとりでエキサイトしだしたそぅです。
看護婦さん達が止めに入りなだめても旦那は
「俺は単身赴任してるわけじゃないんだ!
勝手に事故なんかに巻き込まれやがって!さっさと退院しろ!」
と、取り付く島もないほどです。
そしてしばらくのやり取りの後で
ひとみが言った
「お願いだから怒鳴らないで普通に会話してよ!」
の一言がよほど気に入らなかったみたいで
いきなりひとみを殴りだしたのです。
りかちゃんや看護婦さん達、私や他の入院患者さん達も止めに入り
それはもぉ大変でした。
旦那は「さっさと退院しろよ糞アマ!わかったな!」
の捨てぜりふを吐いて帰って行きました。
ひとみは殴られ唇の横を切ったので看護婦さんに連れられ処置室へ‥
りかちゃんは
「ごめんねびっくりさせちゃったね、うちは慣れっこだけどね あの馬鹿男しょっちゅうだからね‥ほんっといけ好かない男!」
と言ってひとみに付き添い処置室に消えて行きました。
私はなんともやりきれない気持ちで病室へ戻りました。
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