「調子に乗るなよ!許さないぞ。弁護士に相談するから。」
「それが良いんじゃないのか。ただ都合の良い事だけ話しても,後で恥かくだけだから,良く考えて相談しな。〇〇子荷物取って来い。必要な物だけな。」
「わかった。」
〇〇子が荷物を取りに出て行き,旦那と二人で向かい合います。
「あんたの気持ちはわかるよ。男が出てきて,嫁さんと別れてくれっていきなり言われたって,ふざけんなって気持ちだろうに。逆の立場なら殴り掛かってるよ。でも〇〇子にしてみりゃあんたの裏切りが,許せないみたいだよ。あんたは〇〇子に愛情はあるのか?遊びのつもりで他に女つくってるなら許せないし,相手の女に本気なら女房と別れる好都合なんじゃないの?」
「ムシの良い事言うな!」
「いや,冷静になりなよ。でもついでに慰謝料も貰ってやろうってのは,欲張り過ぎだよ。そう思わない? 頼む,〇〇子と別れてくれ。」
頭を下げると
「考えさせてくれ。」
と言ったのでした。
「ありがとう。あんた良い人だよ。ありがとう。あんたも彼女と上手くやってよ。」
「まだ了承した訳じゃない。」
「うん。ありがとう。〇〇子は連れてくよ。一緒にいれないだろうし。」
「わかった‥。」
「おい!〇〇子行くぞ!最低限で良いんだから。また取りにくれば良いだろ!」
「ちょっと待って。あと少し‥」
「〇〇さんは〇〇子と別れてから結婚は?」
「してないよ。」
「〇〇子が忘れられなくて?」
「そんなんじゃないですよ。たまたま‥ですよ。」
「そうですか?」
「うん。そう。たまたまね。どこが良いんでしょうね。〇〇子の‥あ,失礼ですね。すみません。」
〇〇子を家に連れて帰りました。
翌日,離婚届を取りに行かせて,夜にまた旦那のところへ伺いました。
「〇〇さんもお前に言いたい事あるだろうから。車で待ってるよ。」
〇〇子を残して外に出ようとすると〇〇子が嫌がります。
「最後位,ちゃんと話せよ。子供じゃないんだし,仮にも夫婦だったんだろ。」
「でも。」
「ありがとうございます。〇〇子の事よろしくお願いします。〇〇子,元気でやれよ。寂しい思いさせて悪かったな。荷物はまとめて送るから。」
「うん‥ごめんなさい‥」
また泣き出したのでした。
これは去年の夏に起きた本当の話しです。
〇〇子とは一緒に暮らしてますがまだ籍は入れてません。
子供はまだ見つかりませんが帰ってきてくれるのを信じています。
長々とすみません。
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