晴れ渡る空の様にすっきりとした気分でした。
「旦那,帰ってるかな?」
「うん。たぶん‥電気点いてるから。」
リビングに通されました。
「お疲れのところ,突然お邪魔しましてすみません。」
向かい合うテーブルで隣に座る〇〇子を見て薄々は気付いているでしょう。
「突然なんですが〇〇子と別れて貰えませんか。私は〇〇子の離婚した元旦那で〇〇の父親です。」
「それで?」
「別れてからはずっと会ってもいませんでした。偶然,先日お会いした時が最初です。幸せにやってくれてればそれで良いと思ってました。ただ〇〇の事を聞いても教えてくれなかったんで,心配になり押しかけました。話してるうちに〇〇子の事がまだ好きなんだと気づきました。〇〇子も同じ気持ちです。失礼を承知で,別れてくれませんか。」
「〇〇子がそう言う気持ちなら仕方ないでしょう。首輪付けとく訳にもいかないですし。良いですよ。いくら用意できますか?」
「何言ってんのよ!お互い様じゃないの。私,知ってんのよ。」
「良いから黙ってろ!△△さんにしてみれば当然の話しだよ。私は今まで慰謝料だの訴訟だのの経験がないんでいくら用意すれば良いかわかりません。〇〇子と離婚した時も養育費の話しをした位で。普通のサラリーマンなんで望まれる金額を払えるかもわからない位です。逆にいくら用意すれば別れてもらえるか教えてもらいたいんですが。」
「話しのわかる方で良かったですよ。考えさせてくださいと言いたいところですが,〇〇さんの誠意にお応えして。500万用意してもらえますか。そうすれば私も忘れましょう。」
「500万で良いんですね。」
「はい。500万で結構です。」
「わかりました。じゃ〇〇子,600万請求してやれ。」
「はい?」
「あなたは私に500万請求する権利があるでしょう。〇〇子はあんたの付き合ってる方に慰謝料請求する権利があるんじゃないかと思って。」
「何を言ってるんだかわからないんですが。」
「いや俺は,当たり前の事を言ってるだけだから。あんたに身に覚えのない話しだって言うならそれまでだし。」
「ただ俺の聞いた話しでは,外に女作って遊んで歩いてるって聞いたからさ。」
「あんたに関係ないだろ!〇〇子の誤解だ。」
「ま,それは裁判でもあんたが起こせばこっちも出るとこ出るって話しだから。」
「誤解のない様に言っとくけど俺と〇〇子が会ったのも子供の話しで会っただけでセックスだってしてないからな。」
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