10年前、一人娘が高校受験で、43歳で支社に単身赴任になった。
高速道路がない赴任地と家は、車で2時間かかったから、金曜日に定時に帰れそうもない週は、家に帰るのを諦めていた。
その代わり、帰宅したときは妻が気を失うほど抱いた。
赴任先には、俺と同い年の純子というバツイチ事務員がいた。
35歳で前夫に若い女ができて離婚、女手一つで育てた息子は高校3年で大学受験だった。
俺は時々、純子の息子の受験の相談を受けていた。
息子は東京に出たいとそうで、費用は前夫の慰謝料と養育費があるから賄えると言った。
俺の娘が高校合格した。
純子の息子も大学良に合格して上京し、赴任2年目は純子が一人になったことで、俺と純子の不倫が始まってしまった。
純子は、潤んだ目で俺を見て、身体を預けてきた。
「君と一緒になることはできないけど、せめてこっちにいる間は・・・」
「分かってます・・・」
純子は妻より華奢で、抱き寄せると骨っぽかった。
女陰は8年間使用されていないから、妻より3歳年上だが綺麗な女唇をしていた。
久々のクンニなのだろう、ズブズブに濡れて、女豆責めに逝きかけた。
フェラに恥じらいつつも、丁寧に男根を舐めた。
生で入れると、パチュパチュと愛液の音を響かせながら、8年ぶりの男根に悶えた。
中には出せないので、ヘソのあたりにたっぷり出した。
次第にセックスの良さを思い出した純子は、どんどん淫乱になっていった。
ついにはピルを服用しだし、中出し精液にまみれるようになった。
ほとんど毎日のように、俺のアパートか純子の家でセックス三昧の日々を送るようになった。
そして、決して妻にはできない、軽めの緊縛で純子を喘がせ、その恥辱の姿を鏡に映して、純子の被虐心を刺激した。
緊縛凌辱という異常な性愛と中出しセックスは、お互いの心と身体を惹きつけ、俺が妻の元に帰る日は、純子は涙ぐむようになった。
俺と純子は、間違いなく愛し合っていた。
俺のもう一つの愛の暮らしの話題には、絶対に触れずに過ごした。
俺の単身赴任は4年で終わった。
赴任2年目から始まった純子との不倫は、3年で幕を下ろした。
「この関係が、ずっと続くとは思ってなかったけど、いつかはこんな日が訪れることはわかっていたけど・・・」
「純子・・・俺・・・」
「ごめん・・・困らせちゃうよね。大丈夫。さよなら・・・」
「俺の人生最後の恋が純子で良かったと思ってる。ありがとう。さよなら・・・」
6年前、大学進学で家を出る一人娘と入れ替わるように、俺は妻の元に戻った。
そして、単身赴任だった時間を取り戻すように、妻を抱いた。
「え?今日もするの?」
「二人きりの時間を楽しもうよ。」
そう言って、休日は朝っぱらから妻を抱いた。
先週、6年ぶりに前の赴任地だった支社に出張した。
4年間暮らした懐かしいアパートを横目に、支社へ向かった。
そこに、53歳の純子はいなかった。
帰り、純子の家の前を通ってみたが、表札が変わっていた。
純子は、この街から消えていた。
考えられるのは、東京の大学を出た息子が東京に就職し、純子を呼んだってことくらいか・・・
純子は幸せでいてくれるかな?
人生最後の恋人、純子の幸せが気がかりだった。