俺はサイトで人妻と知り合った。
真面目な女だっただけに、俺の思い通りに深くなっていく関係に夢中になった。
ホテルで何度かエッチをした。それは今までに経験したことのない官能的なエッチだった。女も、これまでエッチではイッたことがなく、初めてイッたと興奮していた。
それから間もなく一泊旅行に出掛けることになった。お互い家庭があるので一泊が限界であったが、テーマパークの中にあるホテルでのその特別な一泊はとても印象的な夜になった。
二人で、「今日は新婚旅行だね」と言った。
翌朝、俺はずっと気になっていたことを聞いてみた。
それは、サイトで知り合っただけに、俺の前に付き合った男はいなかったのか、ということだった。
彼女は、「一回食事だけしたことがあるよ」と気まずそうに言った。
そうなると俺は嫉妬から根掘り葉掘り聞いてしまう。そして、彼女の答えの辻褄が合わなくなり、
彼女は、「あ~そうだね、二回行ったね」と言った。
「忘れてたよ、ごめんね!」
「忘れるような男と、何で2回も会ったの?」
「ごめん…、2回目はホテルだった…」
「エッチしたの?」
「うん…」
彼女は泣き出し、「貴方のことが大好きなの、その男の事は忘れたかったの」
「貴方が大好きだから、正直に言おうと思ったの」と言う。
「エッチはしたんだね」
「うん…」
「感じたの?」
「全然感じてない、本当に、信じて」
「男は中で出したの?」
「うん…、でもゴムはしてたよ」
それから、帰り着くまで、車の中で何も会話をしなかった。
着いて、俺は車から突き出すように女を降ろし帰っていった。
しかし、二人の出逢いは運命だった。きっと帰ってからも夜空を見上げ、同じ星を見ていたと思う。
それからまた、二人は恋人になり、女は俺の愛人になった。
それから、もう8年。心も身体も、二人の関係は続いている。