ひなびた温泉宿、一見、母子のような俺と恵子。
単身赴任中の俺は40歳、恵子はパートのおばさんで未亡人の65歳、赴任して半年後に始まった恵子との関係も2年半になる。
「昇二さん、この旅館、いい雰囲気ね・・・」
「ああ、今日の俺達に相応しいね・・・」
65歳といっても、恵子は昔の65歳ほどヨボヨボの婆さんではない。
若い頃はさぞかし美しかっただろうと誰もが思う美貌の超熟女だ。
身体は多少緩んできたが、18年前に夫を亡くして以来、俺と関係するまでは空き家だった女陰は、35歳の女房よりちょっと使い込まれ感が漂うくらいで、まだ十分現役で使えた。
それに、閉経して久しいからいくら中出ししても孕むことは無い。
渓谷を望む部屋付の風呂に浸かり、2年半の思い出に浸る。
山海の珍味に舌鼓を打ち、軽く酒を煽り、もう一度湯に浸かって布団へ。
恵子の浴衣を脱がすと、下着は着けていない。
垂れ始めたが女房よりも豊かな乳房を揉みながら、唇を重ねた。
もう、勃起している男根が欲しいのか、恵子が男根を軽く握ってきたたが、今夜は前戯に時間をかけるつもりだった。
全身を愛撫し、女陰を舐め上げた。
夫亡きあと、長年乾いていた泉が、最後の潤いを取り戻していく。
ドドメ色の女襞が濡れて光る。
色っぽい吐息が漏れる。
女芯を軽く吸い上げながら、舌の先で撫でる。
65歳の女陰は、まるでお漏らししたように濡れそぼった。
恵子が我慢できずに身を捩って男根を求めた。
身を捩った恵子を仰向けに戻して、足をM字に開いて女陰に男根を添わせた。
肛門まで丸晒しで、65歳の美しい超熟女の上品さを踏みにじる恥辱の恰好だが、男根を愛液でまぶして、女穴と女芯の間を往復させるように撫でると、恵子は腰をカクカクさせ、
「入れてくださいな・・・」
と哀しそうにねだった。
生のまま男根を挿入し、ズブズブと奥まで入れた。
そのまま動かずに抱き合い、唇を重ねて舌を絡めた。
根本まで挿入した状態のまま抱き合い、できるだけ動かずに結合を楽しんだ。
しかし、恵子の方が耐え切れずに腰をビクビクさせ始めた。
恵子の中が男根にまとわりつくように蠕動して絡みつき、ピストンを要求していた。
ゆっくりと腰を動かす。
「アアアッ・・・」
65歳の女体が上気してゆく。
生殖機能はとうに失った女陰だが、女の悦びを渇望してうねる。
クチュクチュ、ブチュブチュ、愛液が卑猥な音をたてた。
垂れ始めた乳房が右往左往して、恵子が仰け反り、シーツを握りしめる。
恵子がイキそうになったようなので、大きなピストンで動気を速め、恵子がイケるように協力してやった。
「アァァァァァ・・・」
恵子がイクのを確認しながら、恵子の中に精を放った。
男根を抜くと、ドロドロドロッと精液が逆流した。
それをティッシュで拭きながら、2年半、使わせてもらった超熟女陰に感謝した。
男根に付いた恵子の愛液を拭き取り、グッタリしている恵子に布団をかけてやり、眠りについた。
翌朝、風呂に浸かる恵子の気配で目覚めた。
湯船をまたぎ、恵子の隣で湯に浸かった。
朝起ちの男根に手を添える恵子に、
「最後に、もう一度愛し合おうか?」
恵子が嬉しそうに頷いた。
朝の光が障子の間から差し込み、恵子の女体を照らした。
昨夜の残渣でヌルヌルのけいこの女陰に、男根を滑り込ませる。
「アアアッ・・・」
揺れる乳房、溢れる愛液、昨夜が最後の情交と思っていた恵子が、うれし涙を流した。
これで本当に最後になる精液を注ぎ込み、恵子の上に倒れ込むようにして抱きしめた。
身支度を整え、朝食を食べに行き、チェックアウトした。
帰りの車の中は、ほとんど会話は無かった。
恵子と過ごした2年半は、女房を裏切った2年半でもあった。
それが今、終わろうとしていた。
恵子の家の近くのスーパーマーケットの駐車場で、恵子を降ろした。
「楽しかった。この年で殿方に抱かれるなんて思ってもいなかったから。しかも、2年半も・・・でも、もう、奥様にお返ししないとね。単身赴任、終わってよかったわね。」
「こっちこそ、女房と離れて寂しい暮らしに潤いを与えてくれて、感謝してる。ありがとう・・・じゃあ、お元気で・・・」
「奥様とお幸せに・・・さようなら・・・」
「さようなら、恵子さん・・・」
こうして単身赴任を終えて、女房の元へ帰ったのが10年前だった。
単身赴任中、月に1回しか無かった夫婦の営みは、それまでを取り戻すように頻繁になった。
その頻繁な営みが10年間、絶え間なく続いている。
先日、恵子の思い出の地に出張があった。
10年ぶりに訪れたかつての赴任地で仕事を終え、帰路に着く前に恵子の家の前を通った。
しかし、そこに恵子の家は無かった。
広い歩道を備えた立派な真新しい道路が開通して、そこにはコンビニができていた。
駐車場に車を停め、コーヒーを買って、この付近にあった恵子の家について店員に訪ねた。
「ああ、その家は私の義理の母の家です。母は、5年前に亡くなって、空き家になっていたところに道路拡幅の話があって、それならと残置にコンビニを建てたんです。お義母さんとお知り合いでしたか?」
「ええ、10年前、恵子さんのパート先に勤務していたものですから。つい、懐かしくなって・・・」
「そうでしたか・・・」
恵子は亡くなっていた。
コンビニを出て空を眺めたら、おぼろげに恵子の笑顔が浮かび、その後、恵子が仰け反ってみせたイキ顔が過った。
「恵子さん・・・今頃ご主人と・・・さようなら、恵子さん・・・」
そう呟いて、帰路についた。
先日知った、昔愛した女性の逝去を悼み、ここに在りし日の思い出を投稿する。