22歳の娘と主人のいる47歳の主婦です。主人の転勤が決まった時には娘がまだ学生だったので、単身赴任をお願いして赴任地には着いていきませんでした。
娘には彼氏(康之さん・25歳)がいて、きっとこのまま結婚するのだろうなと1年くらい前までは思っていました。康之さんは私から見ても素敵な青年で、もし私が若くて独身だったら、きっと康之さんみたいな男性を選んでいただろうと思わせる好青年でした。
そんな康之さんのことを次第に口にしなくなった娘は、喧嘩でもしているのかな、もしかすると別れてしまったのかなと思って訊いてみると、娘の返事は図星でした。多くを語ろうとしない娘からは、別れた理由を聞けずにいました。
そんな娘が別れた後の康之さんと偶然に出会ったのは、桜の咲く前の頃でした。娘と別れたことは知っていても、久しぶりでしたので話が弾んでしまい、近くでお茶をしました。娘と別れた理由は、そうして康之さんから知らされました。
康之さんとはその後、スマホの番号とアドレスを交換していて、何度かお茶をして会うようになっていました。ちょっとしたドライブに連れて行ってもらって、康之さんの車の助手席に座った時には、この席に娘も座っていたのだと思えば何だか妙な気分になっていました。
モールの上の広い駐車場の片隅で、テイクアウトのコーヒーを飲んでお話をして、不意に康之さんの手が私の手に熱く重なり、「真美さんを好きになってはだめですか?」と訊ねて来ました。軽く驚きはしましたが、私もその時にはすでに康之さんに好意を寄せていて、その言葉は女として嬉しいものでした。
私が人妻であり、別れた娘の母親であることも百も承知の上で熱い気持ちを伝えてくれましたので、私の気持ちも大きく揺れ動いてしまい、「・・こんな私で、いいの?」という確認の意味での質問を返していました。康之さんは私の手をもっと強く握って、「真剣です」と本当の真顔で真面目に言ってくれました。
康之さんの腕が私の背中から回って優しく抱き寄せられて、康之さんの顔が接近して来ると、私は覚悟を決めたように両目を閉じ合わせて、康之さんの柔らかく温かい唇を受け止めていました。しばらく無言のまま見詰め合い、康之さんの本気の気持ちを確かめていました。そしてもう一度、今度は長く熱いキスを交わしていました。それが私の返事でした。
梅雨が始まる前に、「俺の部屋に来ませんか?」と康之さんに誘われました。まだその時には体の関係までは至っていなかったのですが、自分の部屋へと誘ってもらったことは、私を抱きたいという意思表示であることはもちろんのこと、女として見ていてくれることが嬉しかったのでした。
それでも脳裏を横切ったのは、娘のことでした。だから、「康之さんの部屋に行くのは構わない気持ちがあるけれど、娘も抱かれたはずの康之さんの部屋のベッドで私も抱かれるのは、ちょっと精神的な苦痛で抵抗があるかもしれないのよ」と答えていました。「じゃあ、買い替えるよ」というもっともな理屈の康之さんの言葉は、その時の私には充分に通用していました。
そんなことがあって、その日は康之さんとラブホテルに向かい、初めて私を抱いてくれました。女の体をよく知っているなと思わせるリードや愛し方には、とても満足を受けました。
30代の終わりの婦人科の検査で、私はもう妊娠することは難しいことを担当医から残念ながら悲しく告げられたことがありました。そのことは康之さんには内緒にしていましたから、康之さんはいつも必ず男性避妊具を装着してから挿入してくれていました。
ベッドを買い替えた康之さんの部屋に初めて入った時、この部屋に娘も何度も来ていたのだと思えばまた妙な気分になりましたが、娘の痕跡も香りも物品も何も無かったので安心していました。
康之さんと裸で抱き合い始めてすぐに、「今日は着けなくてもいいのわ」と私は言っていました。男性避妊具は必要がないことを言って、康之さんは少し驚いていましたが、男の本音としては女性の体内深くに直接に出したいことは分かっていましたので、「本当にいいのよ」と念を押していました。
若い康之さんは正常位とバックから二度、私の体内に熱いものを出しました。その温かい液体を久しぶりに体内で直接に感じられたことは、本当に女として嬉しい気持ちになりました。
娘には絶対的な秘密として、今も康之さんとはひそかにお付き合いをして肌を重ね合っています。もう完全に対等な立場の男と女ですから、「真美・・綺麗だよ」「康之さん・・素敵」と交わしている言葉に愛情が深く含まれています。
私の首周りに細いシルバーのチェーンのネックレスが掛かっていることを娘は知っていますが、それが康之さんからの誕生日プレゼントだったことには気づくことはないでしょう。私の左胸の膨らみのブラカップから見え隠れしそうな中腹の部分に、康之さんが熱く残して刻んだキスマークが残っていることも、きっと気づかないはずです。
私のこの口で康之さんのものを愛していることも、抱かれ愛されて女の頂点までいつも必ず導かれていることも、気づかないでしょう。康之さんを相手に初めて私が体験した69の体勢や、閑散としたモール内の個室トイレの中で後ろから攻められていたことも、初めて男性のものを喉の奥へと飲み込んだことも、すべては永遠に秘密のこととして
戻って来た女の時間を康之さんと楽しんでいます。