61歳、女性です。
37歳になる私の長女は昨年、9歳下の28歳の男性と結婚しました。
9歳も年下である上に、幼い顔立ちで、一昔前なら頼りなく見られそうな人ですが、最近は優しく家庭的な男性が好まれるのか、娘にとっては自慢の夫のようです。
仮に彼をマサキさんとします。
今年の正月なら遊びに来た時も、夫に付き合ってくれて、強くはないお酒を飲んだために、マサキさんは昼間から寝てしまいました。
そんな時に近所の親族からお誘いの電話があり、夫と下の子供たちに加え、娘も久しぶりだからと出かけてしまい、私とマサキさんだけが家に残されました。
夕方になってマサキさんが起きてきて、二人だけで夕食をとっていたのですが、二人ともお酒が入っていたためか、どういうわけか、いやらしい話に…。
そしてそのまま、関係を持ってしまいました…。
還暦を過ぎた私の身体を、彼は優しく激しく抱いてくれました。
私にとっては実に数年ぶりの女としての悦びでした。
思えば、若くして年上の主人と見合い結婚した私は、ひと回り近くも年下の人と恋愛結婚した娘に嫉妬していたのかもしれません…。
出かけていた主人や娘達は、そのまま親族の家に泊まるということだったので、お恥ずかしい話ですが、翌朝まで何回もしてしまいました。
翌朝、さすがに酔いが覚めるとお互いに自分達のしてしまったことの大きさを思い知り、どちらからともなくお互いに謝りました。
やがて、帰省を終え帰ったマサキさんに、こっそりメールを送りました。
「あの日の事は私がお酒にだらしなかったばかりにごめんなさい。でも、貴方に抱かれて幸せでした。一生の思い出として墓場まで持って行きます」
この言葉に偽りはなかったのですが、すぐに彼からも返事が…
「僕もさとこさんを抱けて幸せでした。さとこさんはとてもお綺麗でした」
お義母さんではなく名前で呼んでくれたこと、そして彼の言葉に簡単に私の決意は揺らいでしまい、すぐに次のメールを送ってしまいました…。
「深雪(娘の名前です)には本当に申し訳ないけれど、もしいつか、また貴方に抱いてもらえるなら、それを希望に生きていきます」
そんなメールを送ってしまいました。優しい彼は決して拒みませんでした。
神様に想いが届いたのか、そのいつかはすぐにやってくることになりました。
今日、マサキさんから私に直接メールがあり、五月の連休明けに出張で我が家の隣の街に来るとのメールでした。
流石に泊まりがけは無理でしょうけど、入院中の友人を見舞うという名目でその日に隣町に出かけてきます。
深雪、この場を借りて懺悔します。
あなたにとっては絶対に許せないことだと思います。
けれど、私も母であり妻であるのと同時に一人の女です。
女としての幸せを諦めたくはありません。
本当にごめんなさい。