恋愛に年の差は関係ないって、本当なんですね。自分がその内側にいると、改めて実感しているこの頃です。
家族愛は残っていても、男性に対する恋愛感情は、しばらく忘れていました。息子が社会人となり、私も時間ができたのでお仕事を始めました。
小さな開業医の受付事務の仕事をして、毎日を平凡に過ごしていた私の前に現れたのが彼でした。
彼はMRとして同僚の人と営業で訪れていた人で、週に2度ほどは顔を合わせていいました。それから1年後には、担当者となった彼がひとりで来るようになって、
彼と顔を合わせていると、何となくいい男性だな、と思い始めていました。そんな気持ちが日々重なっていき、いつの間にか顔を合わせればドキドキ緊張してしまう自分がいて、
それが恋だということに気づいていました。
彼は、24歳の青年です。見かけ通りに若くて誠実な姿にどこか惹かれ、48歳になる私がそんな若い彼を相手に真剣な恋を覚えてしまっていることが不思議でもあり、
でも自分の正直な気持ちは隠せないところまで上昇してしまっていました。
ある日、お仕事を終えて帰る間際に彼が営業できて、偶然にも雨が降っていたので「送っていきましょうか?」と言ってくれたのです。
営業を終えるまで少し待ったのですが、彼の言葉に甘えて送ってもらうことにしました。
車の中での彼のお話も面白くて、息子と同世代の青年とはとても思えないしっかりとした考え方を持っていることが分かり、私の気持ちは急激に彼へと傾いていったのでした。
「一度お茶でもしませんか?」と提案されると悪い気はしませんでした。どこまで彼が私のことを感じてくれているかも知りたかったので、それを見透かすためにもお受けしました。
送ってもらう帰り道、ちょっと車を止めた中で、「○○さんのような女性は俺のタイプだし、好きですよ」「からかっているのでしょ?」「本当ですよ。嘘はつけない性格なんです」
笑顔の奥に彼の真剣な瞳を覗き込んで、私もまた彼を信頼して、「素敵な人だと思っていたのよ」と返していました。「それが本当なら、俺は嬉しいです」彼は本当に嬉しそうな顔をしてくれました。
「でも・・」「でも?」「私はこんなに年齢差のある女だし、もっと若い女性のほうが・・」
彼は強く否定しました。「年齢なんて関係ないですよ」その彼の一言に救われた私は、じっと彼の目を見つめていました。
彼の腕が私の肩をとらえて引き寄せ、「好きです」と囁きました。強く抱きしめられて、黒髪を優しく撫でられると、彼の胸に顔を寄せていました。
「信じても、いいの?」「信じてください」「本当?」「本当に」「じゃあ、信じる・・」彼の顔が近づくと、私は静かに目を閉じて、彼の唇を受け止めていました。
なんて優しいキスなんだろう・・そんな思いの中、彼に口紅を剥がされつつ、私も彼の背中を抱き寄せていました。
彼の唇を受け止めて熱中している時の私は完全に女に戻っていて、主人や息子の顔さえ一度も浮かんで来ませんでした。
若い彼の逞しい腕の中に包まれて、キスをされているだけで本当にとろけそうになっている私がいました。
「もっと静かな二人だけの場所に行きませんか?」彼の提案は率直でした。家を出ている息子には気を使わなくてもよかったけれど、帰りの遅い主人のことがあって、私の頭の中は複雑に迷路となり、戸惑ってしまいました。
「佳子さんを抱きたい」そんな彼の言葉が、私の背中を後押ししました。主人にはその場でメールを送り、親しいお友達に夕食を誘われたと口実を作り、彼に頷いていました。
もうすっかり忘れているホテルの部屋は、綺麗でした。そして、彼に初めて抱かれました。
私の体の隅々まで、女を知っている男性の術を使って、私を愛してくれました。初めてで恥ずかしく緊張もしていましたが、気が付けば彼の愛撫に反応している私の喉元からは、久しぶりに快感の波が寄せる声を上げていました。
こんな若い男性に抱かれて、感じさせられて、それでも年齢差は関係ないことを痛感させられて、女の部分も丁寧に入念に愛してくれ、彼のものが私の体内深くまで進んだ時には、女であって良かった、と思わせてくれるほどに
快感を与えてくれていました。
彼のことが好きです。偽りなく、好きになってしまいました。もちろん、私の体調が悪い時には私の口で愛して我慢してもらっていますが、これほど女の巡り来る周期が憎たらしいと思ったことはありません。
中途半端でごめんなさい。今日はお休みをいただいていたので、書き込みました。