年度末三月、今月も休みは男性と合わず、おまけに年度末とあって男性は忙しいみたいで、弁当届けに行っても男性はいない、メールからも多忙を伺わせる内容で、三月もこのまま終わると思っていた矢先のことでした。
『休日返上で仕事していたので、29日の美世子さんの休みに代休取れそうなので、良かったら開けてて下さい』
仕事中、弁当配達の時以外、携帯はロッカーにしまってあるため、帰宅しようと携帯を見たとき、まるで若い娘のように心がウキウキしてしまいました。
他の職場の女性に見られたくないため、メール見てすぐ携帯をパタンと閉じ、平静を装って私は職場を出ました。
帰宅途中で寄ったスーパーの駐車場で返信をしました。
『私の方は多分大丈夫です』
買い物中、着ていたジャンバーのポケットの携帯がブーン。
待ち合わせの場所が指示されてたメールでした。
約二ヶ月ぶりかぁ、足取り軽やかに帰宅しました。
29日朝、平静を装いながら家族を送り出す、残った私はもう平静ではいられません。
男性を待たせてなるものか、掃除洗濯片付けを手を抜くことなく、でもスピーディーに終わらせる。
髪の毛セットして化粧して、急ぎ待ち合わせに向かうと、言われた時間の20分以上前に到着してました。
いくらなんでも早すぎたかな、そう思っていたら、男性はすでに来ていました。
普段着ではなく、仕事用の姿でした。
普通に今日も仕事と家族には言って出てきていた男性でした。
上司から頃合い見て休んでいいの許可が出たそうで、私の休み予定を見返して29日にと上司にお願い、許可が出たから急にこうなったと、男性の車内で説明されました。
ホテルへ向かう車内、忙しい年度末の最中、疲れているだろうに、こんな私のためにわざわざ休み潰すの、申し訳ない気持ちがありました。
『無理なさらなくて良かったのに』
つい出た私の言葉。
その言葉に男性の反応はこうでした。
『何言ってるんです。二ヶ月も我慢してきたんですよ』
私はその言葉に、体がカーッと熱くなり、その瞬間下着を汚しただろう自覚を覚えました。
そして、同じような気持ちを共有していたんだという、嬉しい気持ちもありました。
ホテルに入り、男性に言われて一緒に入浴することになりました。
脱衣所で男性は、私が脱いだ下着を手にしてました。
汚した下着がバレてしまいました。
『これ、なんです?』
恥ずかしさのあまり、私は下着を男性からむしり取ってました。