今から1年ちょっと前。ボク(33)藤本は脱サラではありませんが、生まれ故郷のA市での仕事が始まりました。仕事は親父の後を継いだ兄貴の仕事であって、俗にいう家族経営の小さい会社での仕事でした。
また、その仕事は半分くらい公的な要素がある業種であり、各種手続きの為に頻繁に市役所に足を運ぶ事が多い仕事でもあったのです。
そんな1年ちょっと前のある日、兄貴の元で仕事を始めた僕は、今まで兄貴がやっていた仕事を今度は僕が申請書類を持って市役所に行った時の話です。
どこの役所もだいたい同じだと思うのですが、市役所の正面入り口に入ると総合受付のカウンターがあり、その周辺にグレーのパンツスーツに紺色のブレザーを着た、30代くらいのコンシェルジュ的な女性が立っていたのです。
その女性の仕事は、役所に来た人達が、「住民票を」「マイナンバーで」「戸籍の届け出」「印鑑証明を」といった要件に対し、「2階あがって右側です」「3階の東側の5番窓口です」といった具合に案内役をする仕事の女性でした。
僕はその女性に「A市の景観条例の手続きで来たのですが、〇〇課の〇〇さんはどの窓口ですか?」と聞くと、「〇〇課でしたらすぐそこの右側の奥がそうです。」と案内されたのです。
なんの変哲もない役所手続きでした。が・・・。
僕がその〇〇さんに仕事上で必要な書類を提出する為に椅子にかけて待っている間、同じく1階の空間にいるさっきの女性がチラチラと僕の方を見てくるのです。
最初、僕はあまり気にしないようにし仕事の要件を済ませ、さっさと役所から立ち去っていくのですが、それからまた数日後、別件での申請書類を持ってきた際、この前と同じ女性と役所で顔をあわすのですが、その時もチラチラと見てくるのです。(なんだこの人・・・)と少し不信感まで抱く始末でした。
それが4度、5度くらい続きました。そしていい加減、僕も聞いてみたんです。「どこかでお会いしましたっけ?」と。するとその女性はあっけらかんと、、「フジモンでしょ?」と言ってくるのです。
(!!!なぜ、、俺の小学校時のあだ名を????)という感じでした。
藤本「え?? 藤本だけど、、失礼だけどドナタさん?」
女性「アラレだけど。覚えてる?」
(あられ・・・!! あ!! あのアラレwwwwwww)
うわwww って感じでした。僕の脳裏にあの小学校の時の記憶が鮮明に蘇ってきた瞬間でもありました。
僕の同級生に、確かに「アラレ」っていうあだ名の子がいたのです。名前の由来は、ドクタースランプあられちゃんの、アラレちゃんに似ているから・・ではなく、ただやたら大きい眼鏡をかけている子であり、最初は「アラレメガネ」というあだ名だったのですが、それが省略されてアラレになった子がいたのです。
どちらかといえば目立たず真面目な生徒だったアラレは中学を卒業後、勉強のできる生徒が集まる私立中学に進学したので、実際には少年時代に一緒に過ごしたのは小学校の時の6年間だけでした。ですから実際には20年ぶりくらいの再会だったのです。
もともと素朴な印象が強い子でしたが、33歳になった今でもそれは変わっていませんでした。肩までの黒髪自然の外巻きカールは当時と変わらず、黒ぶち眼鏡をかけているのが当時のアラレの印象をそのまま残している感じだったのです。(正直、めっちゃ可愛らしい)
もともと役所に足を頻繁に足を運ぶ僕。そして、だいたい殆どの毎日を役所のコンシェルジュ的な仕事をしているアラレ。自然と僕たちはちょっとした日常会話なんかを重ねるようになり、「時間会えばこんど飲み行こうか」と気軽に誘える関係にまでなっていきました。
そんな感じの僕たちでしたが、いたって下心はありませんでした。それは相手が結婚しているのも左手薬指の結婚指輪からも知っていましたし、アラレの携帯電話の待ち受け画面に小さいな女の子の写真が貼っているのも知っていたからです。
それはともかく、懐かしい小学校時代の同級生との再会。僕たちは連絡先を交換し、何気ない日常会話を重ねる毎日だったのですが、このアラレ・・。実はかなり欲求不満な環境に生きている事をこの先に知る事となったのです。
それは、、結婚7年目の旦那との冷え切った関係。
これから話す内容は、そんなアラレとのこの先に続く電話を使っての身の上相談?の中で知りえた情報なのですが、とにかくアラレがいうには旦那に対して不満を通り越して、完全に冷え切った夫婦生活をしている。との事だったのです。
旦那さんの仕事がどういう仕事かは知りませんが、聞く限り手取り35万~40万くらいはあるそうです。住んでる家も3階建ての持ち家。8人乗りのマイカーあり。そしてアラレの収入も10万少々。そう考えると、人によって答えは違うと思いますが、僕にとっては十分、中流階級の人でした。(その点、僕は手取り22万w)
ですが、アラレがいうには「旦那は、子供が生まれてから、いや・・私が妊娠している時くらいから、なんだか急に自分の時間っていうのを確保するようになってきたんだ」と言ってました。
旦那さんは仕事から帰ると、ものの5分、10分だけ小学校1年生の子娘の話相手になった後、すぐに自室にこもってPCの電源をON。それから夜の22時くらいまでゲームをするそうです。ゲームが終わると月課金制の映画サイトで映画を見て、それから就寝。起きた後、シャワーを浴びて朝ごはんは食べずに「いってくる」と一言いって出社。そして家に帰ってゲームの繰り返し。
休日はこれといって家族をどこに連れていくという事もなく、前日に夜遅くまでゲームをしていて昼過ぎまで眠り続け、昼になったら一人だけ近くの定食屋に外食。夕食はゲームしながらカップ麺等や弁当を買ってきて終わるそうです。つまり家族団らんでの食事というものがない。
そんな亭主を持っているアラレがやっている家事というのは、家の掃除と洗濯以外の事をやっていないそうです。これといって旦那の昼ご飯の弁当を作るわけでもなし、、夕食を作るわけでもなし(作ってはいるのですが旦那はそれを食べない)ただ毎日、洗濯してアイロンがかかっているスーツとYシャツ。そして靴下等が旦那の使うタンスの中に入っていればそれでok。 それ以外は何も求めてくる事がないと言っていました。
浮気をしているのか、といえばそれはなさそう。とも言ってました。夜の店とかに行く人もないし、お酒を飲む人でもない。ただ・・・・。2,3日に1回は必ず。。。自室にこもって自慰行為をしている・・・。というのは知っていたそうです。(旦那が寝る前、AVの音声が部屋から漏れているのと、行為後に使用したオナホールを洗いに風呂場に行っているのも知っているそうです)
最初の頃はアラレもそんな感じに生活スタイルが変化してしまった旦那に戸惑いを覚え、いろいろ悩んで喧嘩もしたそうですが、そのうち言っても無駄。考えようによっては楽。そう思い始めるようになったそうです。
子供のほうも3歳くらいまでは父親が帰ってきたら、まっさきに玄関まで「おかえりー!」と駆けていってたそうですが、そのうちすぐに父親が帰ってきても無関心になってしまったとの事でした。
一応、、仕事もちゃんといって一定の収入を稼いでくる。とくに経済的な面で不満という事はない。酒をのんで暴力振るうとか、そういった事もない。ですが、子供がいるから共同生活をしているだけであって、夫婦仲・・・といわれると、もう冷え切ってるとしか表現できない・・。。そうです。
コレを聞いたのは、そこそこ電話やメールで話し込んで相手の状況を知ってから聞いてみたのですが、一度だけ真面目に普通に聞いてみたのです。「夜の営みとかもないの?」と。案の定、アラレもこの点についても不満を持っていたらしく、、「ない・・w」と答えていました。僕は個人的な関心ではありませんが、「いつくらいからないの?」とさらに追及してみたら、「最後にしたのは半年くらいなるかなぁー。。その時旦那が珍しくお酒のんで帰ってきて気分がいい時にしたくらい。。」と言ってたのが印象的です。
旦那さんにどんな心境の変化があったのか。結婚もしておらず子供もいない僕にとってはわかりませんが、もしかしたら世間でいる、妊娠中の妻を見てから、もう女としてみる事が出来なくなった。というパターン?なんて思ったりもしました。あとはアラレそのものに問題があって、たとえば作る料理がクソまずいとか、でもそんな風には見えないし。という感じです。
不思議でした。アラレの容姿は、30超えてもオバチャンというより、普通に「女の子」に見えるくらいの可愛らしさがあるのに、なぜそれに一切、見向きもせずに自慰行為しかしないのか、、誰かこの旦那の心境を答えれる人が居れば教えてほしいくらいです。
そして僕たちは懐かしの小学校時代の同級生との再会という事で、まったく利害関係もなく対等な立場でいる僕たちは、自分で考えていたよりも早いペースで友人関係が構築されていきました。そもそも、同級生と会って食事をする程度、話をきいてもらう程度、こんなのは浮気でもなんでもないとアラレが考えていた事が大きかったと思います。
アラレの身の上話を聞き、そして一緒に食事に行って懐かしい旧友の話をする。毎日、毎日、同じルーティンワークを繰り返していたアラレにとっては、僕と話したり何かを食べに行ったりするのはいい刺激、ストレス解消にもなったのかもしれません。ただ子供が同席できないのはかわいそうでしたが。
アラレと知り合って最初の2,3週間は電話で身の上話や愚痴を聞き、それから実際に外に食事等で出ていくこととなり、、とうとう交わってしまったのが知り合って2か月目の時でした。