サブタイトル【会えない日々】
彼に初めて抱かれてから、また2週間た過ぎた。ずっしりと重い時間。
次の約束もできないまま、その日は別れた。
息子は学校のクラブで週末もほとんどいないけど、主人は少年野球のコーチをしているから、週末は外出が多い。でも・・
私が家をすっかり明けるまでの時間は作れていない。自分に腹が立ち、メールや電話で、彼に愚痴を言う。
「我慢、我慢」とメールをくれる。そうなんだけど・・・分ってるけど・・・
食事のお買い物に近くのスーパーに行く。街を歩いていて、前を歩くスーツ姿の青年を見ると、ハッと、ドキッとする。彼かもしれない・・・なんて。
少しだけ、その後ろ姿を彼に重ねて見てしまう。・・・さらに・・重症。
思わず、携帯を覗く。彼からの着信が無いと淋しい。
「何しているの?」と打ってみる。返事が来ない・・・不安が募る。
私は今ここです、とスーパーのお手洗いの洗面所の前で、カシャ・・・彼に送った。
帰宅すると、必ずマナーモードにしている。その携帯に、着信。「部屋で映画見てるよ」と彼。少し安心。
彼の携帯画面は、私を携帯で撮った写真。上半身の顔は横向きで、肩にかかる髪で見えないけど・・・胸の膨らみ具合がいいんだとか・・・
「その胸に触れたい・・・」と彼。思わず、キュンとなる。
ちょうど今週は、体調もよくない週だけど、彼の気持ちが伝わって来て、キスしたい・・・抱かれたい・・・
そう思う私がいる。
そろそろ息子も帰ってくる。息子の好きな料理を作らなければ・・・