十数年前のナンネット、2ショットチャットは毎晩大盛況だった。
昼間でも部屋が満杯ということも多く、当時独身だった俺は暇な休みは日中から部屋を作り、
たくさんの人とネット上で会話をし、何人かと出会い、ベッドを共にした。
ある日、彼氏持ちの子がチャットルームに入り、楽しく会話。
そして、彼女からのお願い。
「彼とエッチする時に恥ずかしくないように、一度エッチしておきたい」
夢のような話に当然のように飛びつき、予定を合わせて待ち合わせ。
見た目は守備範囲。
ホテルに入り、あえて一緒にバスルームに行き、緊張をほぐす。
そして、初めてのフェラ、挿入。
はじめこそ少し痛がったものの、無事初エッチを終えた。
一度してしまうと、この年代の子は盛りがつくのか、「また会いたい」。
今度は生理の時期も聞き、安全日と思われる日に会い、
ネットで買ったネオサンプーンを利用して生でエッチ、中出し。
そして、「付き合ってほしい。彼とは別れるから」。
しかし、俺が少々仕事で忙しくなると、身近な彼の方が良いと思ったのか、
「私のこと、本当に好きなの?」と。
好きと言ったことはないのだが、気持ちよく別れるためにきれいな言葉を並べ、「さようなら」した。
そして、一年が過ぎ。