あゆみ38才独身、綺麗で優しくて、仕事には真剣な職場の先輩女性。
オレは既婚、34才。あゆみさんに想いをよせてもう3年になる。
何度も飲んだことあり、酔っぱらったときの色っぽさに何度も送り狼になりそうだったが、オレは、既婚者であり、彼女は良い結婚相手がいないと悩んでいたし、一線は越えないでいた。
その日も二人で飲んでいた
「私、神田くんみたいな優しくて、がんばり屋さんが好きなのよねー。こうやって仕事の不満がたまってるときに、タイミング良く誘ってくれるでしょ。そういう人いないのよこの歳にになるとね、変な考え持ったひとばかり」
実際、この日も上手くいっていたあゆみさんのプロジェクトが上層部に梯子を外され相当落ち込んでいたのだ。
「一度でいいから神田くんとデートしたいんだけどいいかな。奥さんには悪いけど、一度でいいから。」
あゆみさん綺麗だしこんな女性とデートできるならとオッケーした。
土曜日、妻には会社の行事に顔だして、打ち上げも付き合いで行ってくると嘘をついて出かけた。
いつものようにベランダから1才4ヶ月の息子を抱っこし笑顔で息子の手をとって手を振る妻。
「申し訳ない」と二人が手を振ってた映像が脳裏から離れなかった。
町田駅で待ち合わせ、あゆみさんのは38才なのに、ミニスカブーツだ。スーツのときもタイトスカートはセクシーだが、それ以上といい女とデートできることに感動した。
小田急線にのって江ノ島へ向かう。二人分席があいた。結構狭くて密着で座る。飲み屋でも狭いカウンターとかだとこの位密着して、酔っぱらったあゆみさんが腕組んできたりしたことあるけど、この日は初デートということで、密着して座りあゆみさんから香るいつもと違う香水にクラクラドキドキしてしまった。
顔は38なのでよく見れば相応だけどミニスカブーツは後ろ姿だとモデル級のあゆみさんなので、後ろから追い抜きざまにチラ見する男がたくさん。
優越感なデートであった。
砂浜で少し話をした。海がキラキラしてて海を見つめるあゆみさん。独身なら「このままずっと俺のものにしたい!」なのに悔しい
ふと、あゆみさん真剣な表情になり「神田くん、やっぱりあなたのことが好きなの。結婚してるけど、今までずっと好きで神田くんのことが頭から離れないの。今日一度きりって言ったけど、これで終わりと思うと寂しい」あゆみさんの目からポロッと涙かこぼれた。