年末を控えて12月は慌ただしく暮れていきました。仕事納めの28日は、午前中は大掃除で、午後は年初からの仕事の準備などがあって、午後3時には退社してもいいことになっています。
12月に入ってからミユキの顔が見えないと思っていたら、職場から彼女の姑が亡くなったという事務連絡があって、事情がわかりました。
午後3時になってコーヒーが飲みたいと食堂へ行くと、喫茶コーナーでミユキが一人でコーヒーを飲んでいました。私を待っていたのかもしれません。
「やあ、久しぶり、大変だったでしょう」と声をかけて、前の席にかけました。
「お正月休みは疲れ直しになりますね」
「そうはならないの。子供たちが孫を連れて帰省しますので、私は一日中台所から出られないの」と淋しく笑います。
「ねえ、1月末頃に二人で新年会というのはどう?」
「えっ!」と顔がぱっと明るくなり、「いいわよ、嬉しいわ」に続けて「主人がね、これまで介護や看病で苦労をかけたから、これからは自分の時間を楽しんだらいいよ、と言ってくれているの」
この地域は温泉が好きで、職場やグループで忘年会か新年会のどちらかを温泉一泊で楽しみます。
この時期なら、お互いに家を空ける理由ができるのです。
週末の午後早い時間にいつもの場所からミユキを乗せて、海辺の温泉地へ向かいます。遠出になりますが、ここまでは会社の新年会の人達が来ることはないと思うので、ミユキも安心して過ごすことができます。
大きな温泉ホテルへ3時過ぎにチェックインし、海に面したて部屋へ通されるとミユキは、部屋つきの浴室が総ガラス張りで眼下に海が広がっていることに驚き、
「わあすご~い!高いのでしょうこのお部屋」と言うので、
「ミユキとの新年会だから奮発したよ」と抱きしめてそっとキスします。
早速風呂へ入り、お互いを確かめるように全身を撫で回します。四つんばいにしてお尻をこちらへ向けさせてみると、いつか剃りあげた大事なところのヘアがかなり伸びていて、まばらに生えた雑木林のように見えます。
思わず口をつけて舌でベロベロして、舌先を尖らせて中を伺います。
「いやあ、恥ずかしいからやめて、いい、いい、もっと」
「一体どっちなの?やめるよ」
「いやあ、してして、もっとして」とお尻を突き出してきます。
夜の部もありますから、ここで消耗することはできません。逝くまで手でサービスしてから、浴室を出ました。
海の幸を盛り込んだ豪華な部屋食を食べながら、ミユキにも熱燗のお酒を飲ませました。飲めるタイプではなさそうですが、今夜はいいでしょうと飲ませました。
「こんな僕になぜここまでつきあってくれたの?」と聞くと、お酒の酔いで眼の縁をほんのり赤くして、
「あなたが、私の初恋の人によく似ていたの。あなたより先に私の方が気になっていたわ」という思いがけない返事がかえってきた。
「こっちへおいで」と私の横へ座らせて、強く抱きしめてやりました。