彼女との最初の出会いは隣りに引越して来た日から始まった。仕事から帰宅すると家の呼び鈴が鳴った。『は~い!』『あの~?隣りに越して来た徳田ですが』モニターに髪の長い目鼻立ちの美しい女性が写った。俺はドアを開け応対に出た『何か!?』彼女は俺に包みを差し出すと『隣りの徳田です!挨拶代わりに、これ、つまらない物ですがどうぞ!』少し照れくさそうに言った。『あ、わざわざすみません!よろしく』俺も、彼女の美しい姿に返す言葉もあっけなかった。『では、失礼します』『はい!どうも』本当に挨拶でお互いその場は終わってしまった。
ドアを閉めてから俺の思考回路が突然動きだした。『もしかしたら一人暮らしかぁ?OLかぁ?しかし、いい女だなぁ』と回路はスケベな思考が彷徨っていた。しかし、その思考回路は無惨に崩れた。それから後日旦那がいることを知ったのだ。それからは、いつもどうりの生活を送っていたが、彼女を見る度に脳裏には、姿がインプットされて行ったのは他でもない。