私は、同じ歳や年下はどうしても恋愛対象になりません。
自分でも、その理由はよくわかっています。
私の家族は、私が小学生のときに父と母が離婚して、母親が貯めていたお金で夜の店をしながら私を育ててくれました。
しばらくして、母は「社長」と言うおじさんを家に連れてくるようになり、「早く寝なさい。」と言って二人で寝ていました。
でも、朝には必ず「社長」はいませんでした。私は、まだ幼かったので、そのおじさんが母の恋人とは全くわかりませんでした。
その社長は、店には行かず、私たちの家で母が帰ってくるのを待つようになっていました。
そんなある日、私がテレビを見てそのまま寝てしまい胸が重たく感じて目を覚ましたら、おじさんが私の体を触っていました。
私は、怖くて声を出すこともできないで我慢していました。
その翌日から、おじさんは私を連れて毎日のように新しい鉛筆や少女漫画、最後には洋服まで買ってくれました。
母も、本当の家族のようになったと言って大喜びでした。
でも、私は母に言えないことをおじさんとしていました。
大人がするような行為をおじさんがしてきました。おじさんは、「このことをお母さんに話したら、お母さんに貸しているお金を全部返さないと
いけなくなるし、お母さんはお金がないので死んでお詫びをするしかないんだよ。君が黙っていたら、お金は返さなくてもいいんだよ。」と言って
二人で、お風呂に入り私に買ってくれたベッドで色々な事をされました。
でも、日が経つにつれて、されることに何となく感じるようになっていきました。
生理が始まってからは、男と女については大体理解していましたので、私のほうがおじさんを手玉に取るようになっていました。
おじさんは、もう母には全く関心がなく私ばかりを見ていましたので、ハラハラしていたのを覚えています。
母に対して、一番怖かったのは母が私の部屋に来て「この部屋、何か変な臭いがするわよ。男の臭いだよ。あんた何してるの?」と大きな声で怒られました。
このことをおじさんに話すと「俺たちは気づかなかったけれど、臭いがこもっているんだよ。日曜は窓を開けて布団を干しておこうね。」と言って二人でみんなの布団を干していました。
それから、私たちは私が高校2年の夏休みまでお付き合いをしましたが、おじさんの会社が突然倒産して連絡も取れなくなり、さよならの挨拶もできないままのお別れになりました。
私は、就職と同時に母の店で夜はお手伝いをしていましたが、私はあっという間に人気者になりました。
そこでは、若い男性がよく声をかけてくるのですが、私は全く感じません。
どちらかと言うと、清潔でだらだらと酔わなくて笑顔の中年男性に反応してしまいます。
ある晩、店を閉めて母と何気ない会話をしていました。「お母さんはね、あの中年の紳士が好きだね。」と言いましたので驚きです。実は私もその男性がここの客の中で一番大好きな男性でした。
私は、このままではまともな恋愛や若い男性との結婚生活ができるか心配です。