子供が同学年、よくある家族ぐるみのお付き合い。
かれこれ10年はたつだろうか。
相手の妻はアイドルにしても良いくらいの美人。
とても子持ちとは思えないプロポーション。
ホームパーティを行うたび、つい女として見ている自分。
しかしそれ以上のことはフィクションの世界で
万に一つも間違いはないと思っていた。
しかし・・・
2年前のあるホームパーティ。
いつになく酒が入り時計の針は2時過ぎ。
妻は先に家に帰り、相手の亭主は寝込んでしまった。
二人だけになると妙に意識しぎこちなくなった。
帰ろうと思ったが滅多にないこと。もうしばらく居ることにした。
二人きりの会話は不倫の話。
相手の亭主はどうも常習らしい。発覚するたび一旦は収まるものの
またすぐに癖が出るようだ。
彼女の話を静かに聞いていた。
そして思わず肩を引き寄せ抱きしめてしまった。
酔った勢いか?
あり得ないことだった。
そんなことする自分が・・・
それだけのはずだった。
しかし彼女を抱き寄せた感触・・・
柔らかさ、温かさ、そしてなにより彼女が抵抗することなく
自分に寄り添ってきている。
あとは必然的に唇と唇が・・・
もう止まらない。止められない。
絡めた舌を離すことなく服を徐々に脱がせた。
ゆっくりと、ゆっくりと。
お互い全裸になってから長いこと愛撫をした。
明らかに感情は ”愛” に変化していた。
大事に壊さないように。やさしく・・・
まもなく互いに絶頂を迎えた。
無防備な状態で・・・
数日後、夜中車中で会った。
酔った勢いだったのか?それとも・・・
それを確認するために・・・
私は自問自答しその答えを彼女に伝えた。
「愛している」と・・・
彼女の気持ちも同じであった。
そして夜が明けるまで愛を確かめ合った。
数ヶ月後彼女は妊娠し子供を産んだ。
いまは儚く切ない思い出だけが残っている。