続きです。よろしければお付き合い下さい。久しぶり会った妻は別人のようになっていました。くたびれたTシャツにジーンズ、ほとんどメイクもせず、実際の年より10歳位年をとったように見えました。それでも妻は私に精一杯はにかんで見せ「ごめんなさい」と一言言って泣き出しました。とりあえず話を聞こうと家に入れました。別れる時に妻の物は全て妻にもたせました。洋服やジュエリー、BMWまで。妻の日常使っていた物全てを。しかし、妻はその日何一つ持っていませんでした。家に入った妻はしばらく泣いていましたが、少しずつ落ち着いて来るにつれ今の生活について話はじめました。ジムのインストラクター(仮にタカシ)との結婚後タカシは仕事を辞め遊んで暮らしていたようです。妻が働くように言うと逆切れして妻に暴力を振るうとの事でした。妻は私の持たせた物を全て売り払い生活費に当てていたようですが長く続くはずもなく、明日食べるお米も無いとの事でした。今日は泊まってけと言うとまた、泣き出ししきりにありがとう…と繰り返していました。私も食事はまだだったので寿司をとってやると遠慮しながらも3人分の寿司をペロリと平らげました。2日ぶりの食事との事でした。その後風呂に入れてやり、就寝しました。妻は求めてきましたがそんな気になれず、別々のベッドで朝を迎えました。翌日私は会社を休みある程度落ち着いた妻と話あいました。妻いわくもうタカシの所に戻る気はなく、私と別れた時に実家は勘当状態になっており行く所が無いとの事でした。出来れば私とやり直したいと言われましたが、私の中でどうしても許す事が出来ませんでした。