家計のためとはいえ、妻を水商売で働かせるだけでも、夫として十分につらいことでした。
それでも、ただ適当に男達の酒の相手をするだけのことなんだ、と自分に言い聞かせ、
約9ヶ月、苦境に耐え、前向きな気持ちで、まともな職をみつけようと努力してきました。
妻からは、酒をつぐ以上のことをさせる店ではないと聞かされていましたが、
連休明け、妻には告げず、初めて妻のアルバイト先のパブへ、客を装って出かけて行き、
妻が客達の目の前での売春を強制され、見せ物にされていた事実を知りました。
きっかけは、ふた月ほど前から日給で働いている職場の上司に、見せた妻の写真でした。
財布に入れて持って歩いている二年程まえの写真でしたが、時々飲みに行く店の女に
よく似ているといい、話の流れから、実は妻のいる店の常連らしいことを知りました。
私は世間体を気にして、妻はOLで、それは別人だということにしていたのですが、
私と無関係だと知って饒舌になった上司の言葉に、私は耳を疑い、恐ろしい不安に
かられました。
店には他に数人の女がいるものの、客の目当ては日に2~3人の客に弄ばれて見せる
痴女を抱くか触るか見て楽しむことで、それが、その妻に似た女だという
抱けば10万ほども払わされるが、この上司も二度ほど、他にも金を貯めては抱きに
行く好きモノの若い連中が、職場にも数人いると聞かされました。
辞めさせるまでの励みと心に決め、店に行ったことはありませんでしたが、
この目で確かめるその瞬間まで、信じることができませんでした。
同じ名前の、別の店なのかとも何度も考えましたが、上司の話は嘘ではありませんでした。
パブとは名ばかりの、如何わしい風俗店の中に通されると、中ほどに置かれたテーブル
を数人の男女が囲んでいる姿が見え、そこで遠目に私が目にした光景は、
身を引き裂かれるような、妻の痴態でした。
薄暗い店内でも、テーブルの上で下着姿で両足をひらいた妻の姿は、
その悲痛な表情までも、はっきり見ることができました。
しばらくして客の一人が金を払うと、妻は全裸にされ、男が脱衣を終えると、
左右から店の若い女2人に、両脚を抱えられて客たちに向かって股を開かされ、
そのまま、背後から腰をつかんだ男の男根に、性器を押し開かれて犯されました。
男が射精するまでの間も数人の客に、乳首を吸われたり、口づけをされたりと
悪夢のような光景が続き、首を横に振りながら、時折声を上げる妻の表情に
いたたまれない憤りを覚えました。
男が射精を終えて妻を放すと、若い女に足を開くよう、嘲笑うようにうながされ、
妻は目を閉じて、射精された性器を指で広げ、客達に見せていました。
私が店にいた時間は2時間ほどで、最後まで妻の前に出てゆく気にもなれず、
妻もまた、暗い店の末席に座る客を気にする余裕もない状態だったと思います。
その後も妻は女達にあてがわれたバイブを客達に触らせたり、声を上げて
腰を浮かせてもだえたりと、痴態の限りを晒していましたが、
私にはそれ以上を見守ることが、できませんでした。
昨日、妻に店に行ったことを告げ、泣きながら出て行く妻を
無言で見送りました。
前職を失う直前に、妻が一千万を超える借金を作っていたこともわかり、
私が無職となったことで、金融業者から現金一括での支払いを迫られ、
滞納と引き換えに、痴女売春と知らされながら、風俗店での仕事を承諾したと
聞かされました。
もう、戻ってはこないつもりとわかるのですが、この9ヶ月間、何事もないような顔をして
私とすごしていた妻のことを思うと、はらわたを掴まれるような吐き気さえ覚えます。