少し昔の事になるが…元女房の話。
元女房、そう、あんな女とは別れたんだよ。
昼下がり、訪問販売に来た男と…。
当時は、子供の学習教材の訪問販売も多かった。
玄関口で話しを聞いているうちに、段々と性欲を感じたらしい。
物腰丁寧な中年、当時の女房にとってタイプの男だったのだろう。
玄関に正座していた脚を少し崩して、スカートの中を見せるように…。
無意識のうちに、その男性を挑発してしまったそうだ。
オレは、その男性を責められない。
なぜなら、男性の会社に電話をして、誘ったのは女房の方だったから。
置いて行った資料と名刺から、男性の名前も会社名も分かる。
聞けば、男性は屈強にも女房の誘いを跳ね除けたそうだ。
女房はその男性に言ったそうだ…。
「教材を買うから、私と…一回だけ…。」
女房の話を聞いているうちに、オレは何とも言えぬ寂しさを感じた。
そう、オレは今まで、こんな女と暮らしていたのか…と。
それまで、オレは女房を定期的に抱いていた。
ごく普通に、膣の中にも射精した。
時折り、腹部の上、背中の上、胸の上等にも射精した。
何度か、口の中に射精した事もあったが、即、ティシュに吐き出した。
「悪いなあ…。」
オレは真摯に労わったのだが…。
そんな女房が、初めて会った訪問販売員に体を開いて…。
現場を見たわけでもないのに、女房の口調から、色々と光景が浮かんだ。
苦手だというフェラチオも…、顔を紅潮させながら勤しんだらしい。
「お口の中、いっぱいになって…。」
何度も顔を動かしながら興奮したそうだ。
そして、オレさえも経験した事のないのに、男性を口だけでイカせたらしい。
「苦かったけれど、飲んじゃったの…。」
遠くを見つめるように話す女房。
もう、オレの好きだった女房の顔ではなかった。
例えれば、麻薬中毒、シンナー中毒のような状態だった。
女房を可哀想に思い、段々とオレの方が鎮静していった。
男性は、女房の口だけで、それ以上はしなかったらしい。
しかし、入れて欲しい…と何度も懇願したらしい。
そんな様子を思い浮かべると、オレにはもう、取り付く島もなく…。
女房と別れて8年。
今どうしているかは分からない。
まあ、恐らく、荒んだ生活だろう。
セックスだけに溺れた女は、惨めなものさ。
尻を突き出し、男の膨張した肉棒を受け止める。
そして、突かれながら、唇と舌で別の肉棒を舐め吸い続ける。
やがて、見知らぬ男の白液にまみれ、喉にも流し込まれる…。
もう、人格を失った肉人形だな。
女房を他の男に抱かせて興奮する男…。
そういうヤツも居るんだなぁ。
理解は出来ないが…。
そういう倒錯した世界でしか生きられないヤツが居る事を知った。