夫が、何年振りか、と言いながら、クラス会に出かけました。
夜11時を過ぎたのに、まだ帰ってきません。
もしや、昔馴染の何方かと再会し、とあらぬ妄想を抱いてしまいます。
というのも、私には前科があるからです。
それは数年前、小学校の厄払い同級会がありました。
卒業以来初めてという人にも会えて、会は盛り上がりました。
合唱クラブの仲間も何人かいて、廊下でこっそりハモリ、調子がいいので、皆の前で歌い、盛大な拍手をいただきました。
興奮冷めやらぬまま、二次会は合唱クラブのメンバーで、カラオケボックスへ。
酔うほどに、歌うほどに盛り上がり、気が付くと男性三人に女性は私が一人。
いつの間にかカラオケをバックにチークダンスのお相手。
三人交代で、体を密着され、お尻を撫で回され、いつの間にかスカートはまくり上げられ、下着の中にまで、手が。
一応抵抗はしましたが、お尻以外には手がいかないので、少し安心し、抵抗を弱めました。
次の男子と交代する時、まくり上げられたスカートはそのまま。
彼は最初から、下着の下に手を入れてきました。
今度もお尻だけだろうと油断していたら、他の人が近づき、下着を引き下げてしまいました。
慌てて厭々しましたが、彼の手は前から股間に入り込み、お尻にまでその手を伸ばして私を抱き上げ、ソファーに。
他の人が下着をすっかりと私の脚から外してしまったので、全くの無防備状態。
次々と嵌められ、二順目は完全に疲れ切り、全くの無抵抗。
タクシーで送ってもらい、家に着いたのが11時ころでした。
好きな西部劇のDVDを見ていた夫は、テレビ画面に夢中で、ちょっと振り向いてお帰りといっただけで、すぐに画面へ顔を向けました。
これ幸いとすぐにシャワーを浴び、依然として漏れ出てくる男たちの体液を洗い流し、シャンプーまでして臭い消し。
バスタオルで体を拭きながら、疲れたから先寝るわね、と一方的に言ってベッドへ。
翌朝、夫を会社へ送り出してからは、後悔ばかりの時間を過ごしました。
数日後、三人組の一人から、また会いたいと連絡が。
もちろん、きっぱりと断りました。
何も知らず、いつもと同じに優しい夫のことを思うと、二度と抱かれる気はしません。
でも、本音ではあの時の楽しさをもう一度、と思うことはあります。
複数の男性に抱かれる初めての経験は、それは忘れがたいものでした。
でも、三人に複数回(記憶は定かではないのですが)逝かされるのは、半端な疲れではありません。
矛盾した思いかもしれませんが、相手が一人では、それが不倫という背徳の関係。
複数なら、もちろん夫への裏切りであることに変わりはありませんが、でも何か遊びの感覚で、罪深さが希釈されるような感じを、思ってしまいます。
でも、もう二度とはしてはいけないと思っていますし、ですから先日誘われた時、きっぱりとお断りしました。
でも、やはり、応えればよかった、いや断るのが当然、と心は揺らいでいます。
そんな時、夫もクラス会、その帰りが遅くなると、私と同じように昔なじみと、と想像すると、それが妄想と分かっていても、私には文句を言う権利がないということを自覚していても、やはり嫉妬してしまいます。
勝手な女です。(2013.04.09)