木曜の昼過ぎ、仕事が早くはけたので駅前の本屋などに寄りブラブラしてか
らゆっくり自宅に戻り玄関のカギを開けると、横に黒い革靴が揃えてあっ
た。お客さんかと思い静かに廊下を歩くと、テレビの音に混じってかすかに
嫁のため息のような声がしたような気がした。普段からここのサイトにきて
いるからなのか私は疑問などを一気に飛び越えてものすごく緊張した。悪い
予感からなのか興奮からなのか胸が締め付けられるような感覚と背中がゾク
ゾクする感覚が同時にきた。普段、長く前戯をしたときぐらいでしか嫁のそ
んな声は聞かないからだ。リビングに真っ直ぐは入らず(正直ビビって入れ
ませんでした・・)、手前の部屋に入りカバンを置いてから靴下履きのま
ま、まるで泥棒のように窓から静かにベランダに出てリビングの窓のそばま
で回り込んだ。明るい外からの室内は少し見えにくかったが、幸い(不幸か
も?)カーテンは外側のレースの方だけだったので窓枠の際から中が覗け
た。汗ダクで心臓をバクバクさせながらこっそりリビングを覗くと、奥の広
いソファで嫁と近所の男(既婚でリース機器の営業)が抱き合い、胸もみ付
きの濃厚なキスの最中だった。少し遠目だったが、ビクビクしながら覗いた
自分の目の前での嫁と他人の大胆な行動だったためその衝撃にすぐに頭を引
っ込めてしまった。廊下から悪い予感はあったが、自分にとっていきなりつ
きつけられた現実の光景はすぐには飲み込むことができず酷い吐き気がき
た。ここのサイトで、嫁の不貞行為を現行犯で目撃しながらもその場に堂々
と突入できない方々の投稿を不思議に思いながら閲覧していた自分だが、い
ざ自分がその立場になってみると、自分が悪いワケでもないのに何故かどう
することもできず、その場でドキドキしながらこっそりと覗きを続行したい
と思う自分に気が付き、吐き気をもよおしながらも愕然としてしまった。少
しして吐き気がどうにかなると、嫁とその男の不貞行為にひどく興奮してき
た。嫁は男とキスをしながら白いブラウスの前をはだけさせ、男に紺色のレ
ースのブラジャーの中に手を入れられ胸を揉まれながら「はぁはぁ」と激し
く息を吐いていたが、私が再度きた吐き気と戦っている間に男にスカートを
まくし上げられ、そのまま下着の中を手で愛撫されているようだった。カー
テン越しの光景なのと角度的な問題ではっきりとは見えなかったが、嫁の急
激な反応の変化からそう思えた。