妻の浮気についてQ＆A

３年前に、家内の不倫がわかりました。XXさんのところで、会合だと何度も
夜家を出る。その、XXさんから、電話がある。　今お宅でにいませんかと聞
くと、はい、明日の会合案内いただくとすぐ帰宅しました。と返答される。
　家内は、Pさんと偶然会いファミレスで、話がながくなったという。
　実際は同じ会のしんじさんとあっていました。暗い駐車場の車内で抱き合
う2人、フロントガラスをたたくと、彼らの動揺は大きいものがありました。
　帰宅して家内の話を聞くと、「あなたは、仕事だけ、家庭、私のことはど
うでもいい」それに引き換え、しんじさんは、暖かいという。物静かで、家
庭的と思っていた家内が、今の家庭生活は、砂漠状態だ、私にはオアシスが
ないと訴えられる。私は「おれが仕事しなければ、残業しなければ、だれが
家庭を維持できるんだ、きれいごとはなして、不倫とはなしをすりかえるん
じゃないよ。」と話す。あなたとは話をしてもむりと家内はうなだれる。
　反省もせずに、しんじさんにぱんつ脱がされていた場面はどう説明するん
だよ、あれが会合かよ。
　それから２年、家内とは口も利かず、目もあわせず、何か話されてもそっ
ぽをむいて、露骨に不快感を表現し続けました。出ている料理も気に入らな
いと、がさがさとよけてみたり、わざとカップヌードルにお湯入れてみた
り。　家内はといえば、不倫のことがなければ、以前同様穏やかに、料理、
洗濯、家事をこなす。　わたしはそれがまた、気に入らなくて、テレビで不
倫のシーンなどあると、「お前と同じだ、カーセックスだよ」と罵倒した。
　1年前、XXさんから会社に電話がありました。「奥さんが、会合中に倒れま
した。救急車で、病院に運ばれました。」私は「時期によくなるさ。寝かし
ておいてくださいと。」
冷たく電話を切りました。不潔なことするような奴さ、ばちでもあたった
さ！と心の中の声がぞよめく。
　クモ膜下出血、小康状態が続き、容態が悪くなり、病院から、奥様が危篤
状態です。来てください。」と電話があり、行く。
　嫁にでた娘が泣きさけぶ、「お父さん、なぜ来ないの、お母さん、お母さ
ん、みんなにみ取られて　逝っちゃったじゃない。なんでよー、なんでよー
と、家内に覆いかぶさりながら、家内を揺り起こそうとしている。確かに病
室にはお見舞いの方が数名いらっしゃる。しんじさんもいた。
数日前、元気なときに、最後に家内が発したことば「あなたは、私がいなけ
ればひとりぼっちじゃない」きつい罵倒に答えた。　ずぼしだ。

病院から引き取り、近所のかたなど手伝いくださり、告別式、葬式の準備。
私は、寝れずに棺の横にいる。不思議な体験をしました。、
享年50歳の家内、恋愛結婚、子供ももうけ、平凡に暮らしてきた、想い出が
走り抜ける。何で、急に死んだんだよ、と声をかける。　すると、かすかな
こえで、あなたごめんねと聞こえる。「お前は死んだのだよ。」いいえ、ま
だ、ここにいますよ、私は、49日まではまだいますよ。　楽しかったよ、思
い出たくさん作ってくれてありがとうね。　あのけんでは、きちんとあやま
れなかったけど、ごめんね、と家内はなんども悲しそうに詫びる。私は、涙
が噴出し、謝った、きみの数少ない過ちを、許してあげられなくて、ごめん
ね。　ここ数年の、醜いいましめは許しがたいことだった、私は地獄に行く
よ。　家内は、いいえ、あちらの世界には地獄はないのよ、みんな天国よ、
また会えますよ。辛かったけれど、あなたは私がいなければひとりぼっちだ
から、私は良くわかる、私が長く生きて入れれば、あなたはきっと私のこと
をわかってくれたはずよ。あなたは、本当は、やさしい人だから。　　死ん
だ家内と気持ちが通じている。　49日までは、こんな会話が何度もありまし
た。　娘がわたしを撮影した写真には、白い玉が、いくども写りこんでいま
した。丸い玉になった家内は、私はもういかなくてはなありません、お盆ま
ではあえなくなります、あなたは私がみまもるから、あなたも忘れないでね
と、行きました。
あっけなく逝去した家内に、謝られた、私も謝り、わびた。　お盆に来ると
きには、好きだった、コージーコーナーの、ジャンボシュークリームと濃い
めのコーヒーを入れよう。そう、ユーミンの、恋人がサンタクロースもかけ
ないと。
　生きてるうちに、なんで優しくできなかったのだろうか。不倫はしたけれ
どなぜ、その行為だけ責め続けたのだろうか、ずっとわたしが目をむけてく
れることを期待していたはずなのに。私は無視した。生きているときに、き
ずけばよかった。そして、昔のように笑いながら一緒に過ごせるようにすれ
ばよかった。