初めて二人きりになっ
た食事では、
水泳の話から始まり、
お互いの趣味や生い立ちなど、
次第にプライベー
トな部分に及んでいっ
たそうです。
その中でもお互い小動物が好
きな事で意気投合し、
レストランを出た後は、
彼に誘いに応じ、ネッ
トカフェ
で子犬や小鳥のサイトを見る
事になったそうです。
彼は店員に示された空き部屋
からカッ
プル専用の和室を選んで入室
すると、冷たいジュー
スを持ってきたり、
お菓子を購入してきたり、
色々
と妻に尽くしてくれたそうで
す。
暫くは二人でサイトを楽しく
閲覧していたのですが、
たまたま手と手が触れ合い、
無言で彼にじっ
と見つめられてからは、
彼を変に意識するようになっ
たのです。そして、
次第に私に対する罪悪感が強
まると、
彼と一緒に居たい気持ちをグッ
と押さえ込み、
彼にそろそろ帰らなきゃ
と伝えました。
彼は「今日は楽しかった。
ありがとう」と言うと、
素直に応じ、
店の出口で二人は別れました。
帰る道すがら、
彼の存在が好意の領域を逸脱
しかけていると考え、
もう二人で会うのはよそうと
自分に言い聞かせていたと言
います。