昨夜の続きです。
家に着いたのは12時を回っていました。
「おかえりなさい。本当に一人にさせちゃってごめんね。遅かったね‥仕事,忙しいんだ?」
「うん。楽しかった?」
「楽しかったよ。オランダって良い所よ。本当にありがとうね。」
無邪気に喜んでいる妻を見て,昨日空港で見たのは見間違いか‥と思いました。
「友達は大丈夫?」
「大分,良いみたいだけど‥」
買ってきたと言うミヤゲを開けてオランダの街の美しさを長々と話す妻の話しに相づちを打ち聞いていました。
「写真とか撮った?」
「撮ったよ。まだプリントしてないけど。」
「見せて。」
「うん。じゃ明日プリントしてくるね。」
なぜか先程までの妻と明らかに違います。
「繋げば良いよ。ちょっと見せて。」
「わかった。じゃ先にお風呂入れば?その間に準備しとくから‥」
「お前,変だぞ。俺に見られちゃ困るモノでもあるのか?」
「そんな事ないよ。何よ,急に怒っちゃって‥。」
デジカメをパソコンに繋いでいると,今にも泣きそうな顔をしています。
「これダレ?」
妻の腰に手を回し,空港で見たあの男と妻が写っています。
「ごめんなさい‥。」
「ダレだ?って聞いてんの。」
「私達と同じで,観光にきてた人‥」
「ふ~ん‥普通じゃないよな‥ただ知り合っただけでこんな風に写真撮る時,腰に手を回すか?普通‥」
「ごめんなさい‥」
「お前も嬉しそうに‥」
20枚位の写真の中に,二人で写ってるモノや挙句にはあの男だけのモノまであります。
「お前,ダレとオランダ行ってきたんだ?」
「美〇ちゃんだよ。」
「本当だな?なんでその友達が写ってなくてコイツばかりなんだよ!ウソつくな!ダレなんだコイツは?」
「だから‥あっちで知り合った人。」
「そうか?確かめても良いんだぞ。」
「信じてくれないの?」
「信じられる訳ないだろ!電話して確かめるから‥」
「じゃ確かめれば良いでしょ!」
とうとう頭に来て,昨日,空港に迎えに行った事を話しました。
「ウソつかないで正直に言え。昨日はどこで何してたんだ?」
泣き出して
「ごめんなさい。」
と謝るばかり‥
「お前,俺騙して不倫してたのか?おまけに不倫相手と楽しく海外旅行か‥」
「明日の夜,その男呼べ!きっちりケジメつけるからな。お前との事はその話しが済んでからだ。」
と言う事になり,今夜,修羅場です。