金曜日の昨日、妻は職場の飲み会で遅くなると言っていました。
私は会社からの帰宅途中で夕飯を外で済まし、アパートに帰りビールを飲みながら
TVを見て妻の帰りを待ちました。
11時過ぎに、少し遅くなるから先に寝ててという妻からの電話に、駅まで迎えに
行こうかと尋ねると、タクシーで送ってもらうから大丈夫という妻の返事。
12時を過ぎて布団を敷いて先に寝た私は、1時過ぎにトイレに行きました。
生憎トイレの蛍光灯が切れていて月明かりを頼りにトイレを済ますと、トイレの
窓からアパートの前に車が止まるのが見えました。
運転席のドアが開いて中年の男が降り助手席のドアを開けて妻が降りてきました。
なんだタクシーじゃなく誰かに送ってもらったのかと思いながら見ていると・・・
男が妻を引き寄せ口付けを交わしたのです。
妻もそれがまるで当たり前かのように男の唇を受け入れ、別れを惜しむ恋人通しの
ように抱きしめあって激しくキスを交わしていました。
「今日はよかったよ。あんなに乱れるとは思わなかった。」
男の呟くような声でしたが、シンと静まり返った夜更けには囁きあう声もはっきり
私の耳に聞こえてきました。
「私も・・・今日のあなた逞しかったわ。まだ貴方が私の中に入ってるみたい。」
「日曜日、いいね。いつものところで。」
「ええ、・・・ねぇ、奥さん、大丈夫?ばれてない?」
「もちろん、君は?」
「うん、大丈夫。あの人鈍いから。」
そして、妻と男は再び抱きしめあいながらキスを交わしました。
私は急いでトイレから出て布団に入り込みました。
そして、妻がドアの鍵を開けて部屋に静かに入って来ました。
私が寝入っているのを確かめると、妻は洗面所に向かいました。
妻の鼻歌が聞こえてきました。そしてそのまま妻は風呂に入りました。
なにやらとても楽しそうな妻、日曜日に妻はまた男と会うようです。
私は後を付けて確かめようかまだ悩んでいますが、たぶん明日の日曜日は・・・。