あの事件以来、妻には外に出ず鍵を閉めて居留守を使い、電話も切り携帯も
電源を切った。私は法事ということで会社を休み、都内の賃貸マンションを
探して歩いた。一昨日ちょうど東京西部に手ごろな2DKを見つけた。
マンションを探し引越しの手配をするのに二日を費やした。
その間妻は神奈川のマンションで待っていた。私が帰ると部屋の隅で怯えき
っていた。私が退出中何か不審なことはあったかと聞くと、インターホンが
なり、あの男の声が聞こえたという。それで妻は怯えきっていたのだ。
もしかすると私のマンションを監視しているのかもしれない。注意しないと
と思い、わざとマンションの管理人に明日から法事で数日留守にすると伝え
た。
引越しの荷物から足がつくのを恐れ、荷物はトランクルームに保管すること
にした。慎重にしたつもりだったが何かを忘れていたのか・・・
今日も会社を休んだ私は色々な支払いのため午前中だけ家を空けた。もちろ
ん妻には絶対にインターホンがなっても出るなと念を押して。
ところ三時過ぎに帰ってみると、妻の姿がない。そして引越し用に片付けた
はずのベッドがリビングルームの真ん中に置いてあり、そこにはキラキラ光
るDVDが一枚置いてあった。胸騒ぎを覚えた私はしまってあったこのノー
トパソコンを引き出し、再生してみた。
そしてそこに写っている妻の惨めな姿を見た。最初は妻の顔のアップで、涙
を流しながら、「あなたごめんなさい、私はもうあなたの元へは買えれませ
ん。」「どうか私を探さないでください。」「これは私の意志で決めたこと
です。」と潤んだ瞳で訴える画が映っていた。そしてカメラは妻の顔のアッ
プから引くと全裸の妻は、まさにこのベッドで男の上にまたがり、結合した
性器には男のペニスがゆっくりと抜き刺しされていた。
私の友人と知らない男たちが妻を取り巻きニヤニヤ笑っている。友人だった
獣は「という事で、お前の奥さんはもらってゆく」「お前には、マスターベ
ーション用に、美佐子のプレイ画像を残しておいてやる」と言うと、妻にな
にやら命令した。妻は無表情のまま刺さったペニスを抜き、後ろを向いてカ
メラに性器をさらし、後ろ手で広げて見せた。すでにかなり陵辱されたのか
赤くただれた性器からは、白いザーメンに混ざりピンク色の血が糸を引いて
いた。
つい今しがた撮影されたこのベッドに腰かけ、ひざの上のパソコンのモニタ
ーを見つめ、妻の痴態に勃起したペニスを握り締めていた。無力感というか
脱力感と下腹部の鈍い痛みを感じながら・・・
この後私はどうしたら良いのか・・・