グレーのG○-Rがでかい音を立ててロータリーに入ってきました。
うるさいなと思って見ていたら助手席から降りてきたのは妻でした。
運転席にはまだ若いガキが乗っていました。私はとりあえずナンバーを
覚えました。まだそのG○-Rは停まっていたので見ていると妻が再び
乗り込み発進してしまいました。私はタクシーをつかまえG○-Rを
追うように頼むといやな顔をされましたが、なんとか追いつきました。
車は一棟のアパートの駐車場に入って行きました。ふたりは車を降りて
二階の一室に吸い込まれました。私は妻が後でどういう言い訳をするか見て見たくなりそのまま家に帰りました。私は裏を取るため妻の会社に電話してみましたが、やはり休んでいました。私は息子がケガをしているのに会社に行くフリをして男と遊んでいる妻に腹が立ちました。
夕方近くになり私の携帯に妻の携帯から電話が入りました。
「ごめん、仕事が長引きそうだから○樹の迎えに保育園行けるかな?」
妻はまだ息子が早退したことを知らないはずでした。ましてや自分が会社を休んで男と会っているのが私にばれてることなど思いもしません。
「おい、何言ってんだよ。いますぐ家に帰ってこい」
「無理よ。忙しいんだから帰れるわけないじゃない。私だけ帰るわけいかな いし」
「じゃあ、俺が上司と話をしてやるから代われよ、近くにいるんだろ」
会社にいない妻にはできるわけありません。
「課長は今、来客中みたいだからダメよ。」
私は平気で嘘を重ねる妻にキレました。
「ごちゃごちゃ言ってないで隣にいるやつと代われって言ってんだよ」
「・・・・・・・・・。ツーッツーッ」と切れてしまいました。