悔しくも、懐かしくも思い出すのは、昔のことだからでしょうか。当時アパート住まいの私たちは、中古の家を探していました。毎休日、いろいろな不動産屋にあちこちを案内してもらいましたが、主人がなかなか「ウン」といいません。でも、通勤には不便なものの、その他の条件の合う物件に当たりました。70坪もの敷地が、坪30万円でした。でも、主人は黙ったまま。
翌朝、出勤前に「昨日の物件はいいんじゃないの?」と聞いてみたら、「古家の取り壊し料として、もう100万安くならんかなー」という返事。お店の開く時間を待って、すぐに担当者に電話しました。百万円安くしていただけるなら、との申し出に、担当者は「無理だと思いますが、部長に聞いてみます」との返事。
本当に契約の意思があるのなら、現地で部長に合流したうえで説明してくださいといわれ、早速迎えにきた担当者の車で、現地に行きました。現地では担当者も含め、5人の男性がいました。一寸、圧倒される思いでしたが、主人が出がけに取り壊し料として100万安くなればといっていたので、承知してもらえれば、主人は契約するはずだといいました。
部長さんは、「値引きは異例のことですが、ここにいる連中が奥さんのために、成功報酬を少し提供し、何とか奥さんの希望に添えるようにしましょうと、言ってくれてます。」といってよろしいですかと、念を押してきました。承知しましたというと、それでは、と隣室に用意してあった折りたたみのテーブルに案内されました。仮契約のお祝いということで、皆でビールの乾杯です。皆さんは車なので飲めないからと、開けたビンのビールを全部飲まされ、少しおかしくなりました。
部長が皆の協力で契約できたのだから、奥さんも、皆のおねだりを聞いてやってくださいと言い、私の腰に腕を回してきました。その腕を引き剥がしながら、どんなお願いですか、と、酔った頭で聞きましたら、皆に一回だけ、キスさせてください、それだけですといいます。キスだけなら、と承知しました。
まず部長が私を抱きしめ、キスをしてきます。チュッ津¥とするだけと思っていたら、舌まで絡ませるディープキス。思わず突き飛ばしたら、次の男が私を羽交い絞めにし、またディープキス。やっとの思い出逃げたところを三人目の男に、抱きしめられ、キスを受けると、押し倒されてしまいました。4人目は、また部長です。上からのしかかられると、他の男が、スカートを捲くり上げ、ブラウスのボタンをはずしにかかります。ブラジャーもはずされ、ショーツが引き下げられ、私は全裸にさせられました。
いつの間にか裸になった部長が、私の両脚の間に腰を沈めます。脚を閉じようにも、両側から二人の男に抑えられ、身動きできません。部長はニヤニヤ笑いながら、昨日の晩、旦那とやったね、白いのが御万個から漏れてきているよ、と言います。確かに、アパートでは、深夜にお風呂は使えないので、ティッシュで拭いただけでした。股間を見られている恥かしさと、夫の精液が漏れ出ているのを指摘された恥かしさで、何がなんだかわからなくなりました。
どのくらい時間がたったか、おそらく一人が二回か三回、私を手篭めにしたのではないでしょうか。無理やり犯されたという意識は、最後まで消えませんでしたが、二人目、三人目となると、身体が反応してきます。四人目は、今でこそ懐かしく思い出しますが、テクニシャンで、悔しく思いながらも、感じてしまい、快感に溺れてしまいました。五人目は、担当者だったと思います。ただ出し入れするだけ。そしてまた部長でしょうか、少し柔らかいものが、ヌルヌルと入ってきます。覚えているのは其処までで、後は、勝手に反応する身体が、反応も出来ないほど疲れきり、何をされているのかわかりませんでした。 股間の下の畳には、股間からあふれ出た精液の海ができていました。お尻の下も、びしょびしょで気持ち悪いくらいです。ハッと気がつくと、担当者が申し訳なさそうな顔をして、側にいました。思わず逃げようとすると、社名入りのタオルを差し出し、身体を拭いてくださいと言います。周りにはもう誰もいません。下着やブラウスは、側にきちんと畳んでありました。涙も出ないまま、股間にへばりついた精液をふき取り、服を着ました。
若い担当者が、すみません、でも、僕、初めてでした。こんなこと言っては申し訳ありませんが、有難うございます。といわれ、張り詰めていた気持ちがまた崩れ、へたり込んでしまいました。担当者が思わず駆け寄り、抱き上げてくれます。先ほどまで反応していた身体が、若い男に抱きかかえられ、再び反応してくるのに驚きましたが、股間のほうは全く感じなくなっていました。
二人とも黙ったままで、アパートまで送ってもらいました。その世、夫に、契約の話など、する気になれません。昼間のことが、ばれないよう、必死でした。翌日、担当者がやってきました。申し訳なさそうな顔を見ているうち、呆れたことに、股間が反応してきたのです。「昨日初めて、と言っていたのは、本当?」思わず聞いてしまいました。後は、ご想像通りです。
やさしく扱われて、身体の恐怖がほぐされ、契約の話を、夫にすることができました。その後バブルで、坪200万円にまでなり、夫の、売って田舎で暮らそうと言う話に同意し、今、私の郷里近くの田舎町で、静かな生活を送っています。あまりにも静かな街なので、時々、忌まわしい思い出が突然思い出され、あの担当者の、稚拙な動きが懐かしく思い出されます。夫は、いまだに何も知らないと思います。