私は32才の平凡なサラリーマンで妻は28才主婦です。子供はいません。
妻の浮気を知ったのは一本の電話からだった。
妻の入浴中に何か振動音がすると思い、元を探すと妻のバッグの中で携帯電話がマナーモードで鳴っていた。何気なく発信者を見ると私の上司の課長の名前だった。
(なんで課長が妻の携帯に?しかも番号で表示されないってことは登録してあるのか?)と不審に思って妻がまだ風呂から上がる様子はなかったので携帯を調べてみることにした。
妻は機械にうといのでロックなどしていなかった。発信履歴や着信履歴もずいぶんあって頻繁にやりとりしてるのがわかった。次にメールをチェックするとでるわでるわ、待ち合わせやデートの感想や、ハートマークまで使っていた。しかも携帯のカメラでツーショットの写真まであった。
私は頭が真っ白になったが、こんな証拠を残す妻の神経が理解できなかった。そのうち妻が風呂から上がった様子だったので携帯をもどした。
「ああ、すっきりした。あなたも汗流してきたら?」
妻の言葉に従い私は風呂場へ行きシャワーを浴びながら今後の事を考えた。風呂から出て食事をしながら妻に言った。
「おまえうちの課長知ってたっけ?」
「まえに一度あなたと一緒に会ったじゃない」
「そうだっけ。そのあとは会った事なかったっけ?」
「あるわけないじゃない、私なんか苦手だもん、あの人。」
そう言いながら妻は動揺している感じだった。
「そうか、でもな今日俺の携帯に非通知で男の声で電話があって、○○課長とあんたの奥さん不倫してるって言うんだよ。俺はバカバカしい、そんな事あるわけないだろって言ったけど。火の無いところに煙は立たないっていうからな。一応おまえに聞いとこうと思ったけど、どうなんだ?」
「そんな事あるわけないじゃない。誰がそんな噂作ってるのよ、迷惑だわ」
私は妻のしたたかさに驚きながらも言った。
「もう一度聞くけど、本当だな?後でバレたら離婚だからな。」
「バカバカしいわ。もうやめてよ。そんな事ないんだから。」
「わかった。もう聞かないよ。」妻はほっとしたようだった。
「ところでさっきおまえの携帯が鳴ってたけど課長からだったよ。俺が出たらびっくりしてたけどな。おまえ明日の昼間役所に行って離婚届もらっといてくれ。俺は明日課長ときっちり話をつけるから。」
それだけ言うと私は部屋を出た。妻が泣いている声が聞こえたが後の祭りだ。妻は離婚するわけにはいかないだろう。というのも両親は二人とも他界していて帰る実家もないし、これまで一度も働いたことがないからまず一人では生活できない。課長も妻子ある身であてにはならないだろう。でも私にはもう我慢できなかったのです。
長々とつまらない文ですみませんでした。