妻が隠れて男に会っている その気配を感じてから私は妻の挙動をそれとなく監視し続けている
疑惑の始まりは、私が仕事からの帰宅途中、妻の職場の駐車場に妻の車がないのを見て、仕事帰りに買い物でもしてるのかと思い、切れていたシェービングクリームを買っておいてもらおうと電話をした時からだった 開口一番まだ職場で仕事中だと言う 一瞬戸惑ったが軽く受け流して用件だけを伝えた その日は私の帰宅より2時間程遅く帰ってきた 急な残業だったと言う妻は私の顔をろくに見ずに風呂場へ直行した 私は激しい動悸のなか、おそらくは脱ぎ捨てられているだろうパンティを確認しにいった しかし既に風呂場で手洗いされており、濡れたパンティが洗濯機の中に放り込まれいるだけだった その夜、妻の躰を求めた 疑惑と嫉妬の間で私の興奮は最高潮のなか刹那の時を迎えたが、妻の反応はさらに激しいものだった…と感じた いつもと違う卑猥な言葉を口走り、私の反応を窺うように痴態をさらし続けた…ように感じたのは妻の秘密の部分をかいま見た気になっていたからか その日以来、妻のメールの着信音や休みの動向に注意しているが、怪しい気配は拭いきれずとうとう携帯を盗み見てしまった しかし男からと特定できる履歴は電話にもメールにもなく、安心と落胆の入り交じった不思議な感覚を覚えた とその時ある種の違和感を感じた たしか一時間程まえに着信音が鳴ってたのにその記録がなかったのである ますます怪しい 現在はその方面のチェックをしている最中でやはり消えているメールが相当数あるようだ まだ尻尾は掴んでいない なかなか用心深いがそのうち証拠を掴んで更なる興奮へと誘われたいと思っている