パニックなことに頭の中はスッカラカン。
でも立派な一物があるからいいのだ。
これ一本で世の中渡ってきたのだから。
しかし冗談じゃねぇぜ。
なぜ愛妻は男を作って出てっちまったのか。
最強の謎だ。
まるで洞窟に迷い込んだ一羽の小鳥が明かりに導かれてたどり着いてみると、
そこにはファックス兼電話が設置されており、なにげなく米印を突付くと、
「ファックス用紙がありません。受話器を下ろしてお待ちください。」と言われ
どぎまぎしているのをテレビの向こう側で見ながらほくそえむ年老いた女の
額に刻まれた深いしわの中でかすかに息づく虱が吸い取った精気のかけらもない
ヘモグロビンが運ぶ酸素を横取りしようとする一酸化炭素のように姑息な手段を
用いないとあたかも成功は見込めないかのようなひっそりとした妻の浮気は
オイラを激怒させるには至らなかったが、イライラさせるには十分事足りた。
さてと、どんなお仕置きをしてやろうか。
そうなのだ。
このお仕置きを考える時間がオイラの至福の時間なのだ。
今日はこの楽しき想像の中でゆっくりと夢をみてやろうじゃないか。
それじゃ、おやすみ。