陽子さん()とは17日の火曜日にデートする予定だったのですが、
当日は雨で19日に延期になってしまいました。
19日は良く晴れて二人は僕の車で立川昭和記念公園に出かけました。
その日は暑いくらいで陽子さんはチノパンとカットソーという軽装でしたがとても上品な奥様といった感じで連れて歩くのも鼻が高いほどです。
しばらく緑の中を歩いていたのですが、どうしても距離を縮めるほどの出来事は起
こりません。
仕方なしに僕がそっと「好きですよ」と言うと、陽子さんは突然怒ったように「誰にでもそう言うんでしょ?」と言って前を歩いていってしまいます。
正直、それは図星だったのですが「その通り」とも言えないし黙って後を着いていきました。
しばらく気まずい雰囲気が流れて、「やばいことになった。。。」と思ったのですが、こうなればダメモトと思い、そっと彼女の手を握ってみました。
すると以外に握り返して来るではないですか。
それどころか、嬉しげに腕を組んできます。
「嘘じゃないでしょ」「うん」「からかうんだったら逢えないわ」「からかってなんかいないよ」何となくいい雰囲気の会話が交わされます。
僕はそっと腕を回して肩を抱き茂みに入ったところでキスをしました。
彼女は少しためらい、顔を真っ赤に紅潮させ、つま先だって僕に唇を合わせてくれました。
人目があったのでほんの一瞬の出来事でしたが、陽子さんの心の扉をこじ開けた瞬間かもしれません。
その日はそれで終わりましたが、今日夕方彼女と飲みに行く約束をしています。
「あまり遅くならないでね」と彼女は言いますが、場合によっては遅く帰すつもりです。
また進展があったら報告しますね。