結果を報告しよう。据え膳に口までつけたが、食べさせてはもらえなかった。キス止まり。経過は以下のとおり(ちょっと長くなる)駅で待ち合わせ、現れた彼女は高田万由子似で、目鼻立ちがはっきりした容姿端麗、長身(166cm)で(たぶん)スタイルも抜群で、想像以上どころか正直「大当たり」だ。しかし同時にどこか温かみを感じないというか、性格がきつそうと言うか、プライドが高そうなそんな印象も抱いた。「はじめまして」と挨拶を交わし、繁華街のどこにでもあるような居酒屋へ。まずはビールで乾杯。メールで話していたこと、住んでいるところ、勤務先など他愛もない話しをしながらお互いのこと知り合っていく。彼女の話しぶりや態度などを見ている限り、悪い印象は持たれていないと感じた。彼女は自分の意見をしっかり持っているというか、ちょっとお高い「才色兼備」という言葉がピッタリの女性だ。これはかなりハードルが高そうだと感じた。さて、これからどう口説こうかを考える。自分はどちらかと言うと焼酎派で、その日は寒かったので、ビールは最初1杯だけにして焼酎をお湯割りで頼もうと思ったが、彼女は「焼酎ならロックで飲みたい。でもその前に熱燗で体を暖めませんか?」と言うので、まぁお酒なら何でもイケる口なので熱燗に変更。熱燗を飲んでいると、彼女の頬がわずかだがほんのり紅潮し、ここで初めて可愛さを感じた。お酒の酔いもあるのだろうが、次第に打ち解けた雰囲気になり、お互いの家庭のこと(自分の家族、彼女の旦那のこと)など徐々にプライベートな領域に踏み込んでいった。そしてサイトに登録したきっかけを聞き出した。彼女は結婚6年目、子供なし、旦那とは仲はよいのだが4年ほど前からレスで満たされていないこと、体だけの関係でなく、ちゃんと恋愛をしてそういう関係になれる男性を出会い系サイトで探しているということを少しも恥じらう様子もなく、淡々と話してくれた。そして驚いたのが、同時進行と言うか、こうして合うことになった男性は既に7~8人ほどいてさらに3~4人の男性と会う予定があると言っていたこと。これまでの男性は、全て飲みだけで終わっており誘ってきた男性は一人いたが、やんわりと断ったらしい。品定めしているのだ。最終的に気に入った一人の男性と恋愛関係になっていくのだろう。自分もその他大勢の一人で、ふるいをかけられているのだとそこで気付いた。彼女も自分にきっかけを聞いてきた。会話の中で彼女の洞察力がするどいことを感じていた自分は、嘘をついてもしょうがないと思い、ストレートに「肉体関係」を望んでいることをぶっちゃけた。「そんな風には全然見えない」と言われた。脈があるのかないのかまったく分からず、「このあと誘ったらどうする?」と冗談っぽく彼女に聞くと、「どんなに気に入った男性でも、初対面でその日の内に関係を持つことは絶対にしない」とこれまたきっぱりと宣言された。彼女のポリシーなのだろう。どんなプロセスを踏むかの違いはあれど、男女の関係になること、まぁ、お互いの目的だけは確認できた。さて、そろそろ店を出る時間だ。強引に誘うか、今日は紳士を装って次にかけるか?待て、そもそも次があるのか?多少酔いながらも、いろんな思いが頭をよぎる。会計を済ませ、店を出て階段を降りたその時だ、彼女を抱き寄せ、一気に唇を奪った。自分でも、拒絶する隙も与えないほどの早業だったと思う。突然の出来事に彼女も驚いたのだろう、「んふっ」と一瞬
...省略されました。