42歳から45歳までの3年間、単身赴任をしていた。
県庁所在地の私鉄の駅のそばにアパートを借り、妻と子供が恋しい日々を過ごしていた。
毎朝、その私鉄の駅で顔を合わせる通勤客の中に、ひときわ目を惹く女がいた。
年の頃は同年代に見えたその女は、どこか陰のある薄幸美人で、遠い昔、妻の前に付き合っていた、悲恋で別れた元カノの面影を感じた。
まさかなあ…と思って遠くから眺めていた。
ある休日、自分の住む街の界隈を知るために、地図を片手に散歩していたら、平屋戸建ての貸家の一件から、例の薄幸美人が出てきた。
ああ、ご家族とお住まいの奥さんだったか、と思ったけれど、彼女は、行ってきますの挨拶もなく玄関を施錠して出かけた。
何気に表札を見ると、苗字しか表記がなく、それは元カノの苗字とは違った。
彼女のあとをつけたわけじゃないけど、後ろを追うように歩いた。
すると、彼女はスーパーマーケットに入っていった。
俺もそのスーパーに入り、食材を買いつつ彼女をマークした。
偶然を装い、レジで彼女の後ろに並び、じっと見つめて目を合わせた。
「ああ、いつも駅で…」
と交わした言葉が、彼女との始まりだった。
彼女は俺の2歳年下の40歳、バツイチでっ娘さんは元夫が親権を持っていた。
その日は一緒に歩いてスーパーから帰り、彼女の住む貸家の前で別れた。
俺h、薄幸美人の美しい横顔に惚れてしまった。
月2回、妻の元に帰って妻を抱きつつ、薄幸美人との夜を妄想した。
単身赴任して最初の梅雨が明けそうなある金曜の夕方、、薄幸美人の彼女と帰りの電車が同じになった。
電車での会話の後、駅を降りた彼女と駅前の小さな居酒屋で飲んだ。
その時、俺が単身赴任でこちらに来てて、街をよく知らないと言ったら、翌土曜日に案内してくれると言ってくれて、薄幸美人との初デートになった。
土曜日、俺は車で彼女の住む貸家へ向かった。
彼女は、おめかしして乗り込んできた。
暫しドライブして、やや郊外へ走ると、インターチェンジのそばにラブホ街があった。
信号待ちで何となく見つめ合った俺と彼女、俺が彼女の目を見つめると、彼女はシフトレバーを握る俺の手にそっと手を重ねた。
俺は、車をラブホの入口に向けた。
ラブホの部屋にへ入ると、彼女が抱きついてきた。
脱き合ってキス、絡まる舌と舌、混ざり合う唾液、我慢できずにお互いの股間をまさぐり合い、そそくさと脱ぎだし素っ裸になった。
手に手を取ってバスルームへ、シャワーを浴びてベッドで向き合った。
薄幸美人の女体は華奢で、顔も身体も貧相な女だった。
「離婚以来、6年ぶりんです。奥様と離れている間だけでいいから、愛してください。それ以上は望みません…」
華奢な身体に小振りな乳房はまるで可憐な少女のようだった。
愛撫に蕩けた彼女の脚を開き、女陰を御開帳、女唇は思いのほか綺麗だったが、女核は皮からはみ出て歪んでいた。
明らかに女核に対して執拗に虐げられた形跡を感じたが、あえてそれには触れず、舐めた。
女核を軽く舐めあげただけで、彼女は激しく反応し、暫く痙攣したらイッてしまった。
「私、前の勤め先の上司に誑かされて、不倫して、クリトリスを改造される調教を受けて、離婚されたんです。クリトリスを吸引され、三択バサミで挟まれて…それを撮影されて…」
生で入れたかったが、コンドームをして挿入した。
可憐な少女のような身体は、40歳の熟女の反応で淫らにヨガった。
時折男根の根元が女核に触れ、ビクンビクンと痙攣した。
いつも大人しく物静かな薄幸美人が見せた痴態嬌態は、女の悦びを知り尽くした40歳の熟女のそれで、やっぱり女なんだとしみじみと彼女の乱れ姿を眺めた。
翌日曜日、俺は彼女の貸家を訪ね、彼女の寝室で彼女を抱いた。
平日も帰宅が定時の日は彼女の貸家に行って飯を食い、彼女を抱いてから帰った。
隔週で週末は妻を抱き、それ以外は彼女を抱いた。
妻と彼女は同い年だが、どちらかと言うとムッチリ系の妻には女の色気を感じたが、華奢で貧相な彼女は色気よりも、儚さを感じ、それはいわゆるロリコンや嗜虐と似ていた。
なるほど女陰を虐げて、恥辱を与えたくなる気持ちが理解できた。
それに手を染めたら抜け出せなくなるから、俺はしなかったけど、彼女を抱くときは多少乱暴に彼女の身体を揺さぶった。
彼女の骨っぽい抱き心地にも慣れ、彼女が何をされると感じて歓ぶかを把握した頃、3年間の単身赴任の終わりを告げる内示があった。
俺は、彼女に別れを告げた。
「そう…お別れなのね…いつまでもは続かない関係とはわかっていたけど、別れの時が、こんなに早く訪れるとは思わなかった…」
そう言って目を伏せた。
引っ越しの前日には妻がやってくるから、彼女とのお別れはその前の日にした。
いつか行ったインターチェンジそばのラブホで、最後の逢瀬をした。
「ここで始まり、ここで終わるんだね…」
彼女が寂しそうに呟いた。
ラブホで彼女の女陰を舐めながら、3年前に初めて和を抱いたときのことを思い出していた。
虐げられた女核を見て、妄想したこと、激しい反応を見せた彼女が性器改造の過去を打ち明けたこと、色々と感慨深く思い出していた。
そして、この女院を見るのも最後なんだと、その猥褻な佇まいを脳裏に刻んだ。
最後の交合、そして最後の射精、妻を裏切り続けた3年間が終わった。
彼女を乗せてラブホを後にした。
「ここで停めて…」
彼女の貸家のずっと手前で彼女が車を降りた。
「さよなら…楽しかった…連絡先を消して、素敵な思い出にするね…お元気で…」
「さよなら。俺も楽しかったよ…俺も、連絡先を消すよ。ありがとう…」
お互いの連絡先を消去して、手を振る彼女を残し、アパートへ向かった。
翌日、妻がアパートにきて、最後の荷造りをして、荷物だらけのアパートを出て、街なかのホテルに泊まった。
ホテルで妻と食事して、部屋で妻を抱いた。
か細い彼女と違って、ムチッとした妻の抱き心地は柔らかだった。
翌日、アパートに戻り、妻を遺して職場に最後の挨拶に行った。
亜p-とに戻ると、荷物はすでに出発していて、不動産屋と妻が話をしていた。
鍵を不動産屋に返し、妻と我が家に向けて車を走らせた。
一般道と拘束を使って約2時間半、我が家に就いた。
トラックから荷物を下ろし、引っ越しが終わった。
ふと、彼女の事を思った。
あれから7年の歳月が過ぎた。
先日、7年ぶりに県庁所在地へ鉄道でで出張した。
新幹線のホームから街を眺めて、懐かしさに浸った。
仕事を終えて、7年前にいたアパートを眺め、彼女の住む貸家にも行ってみた。
仕事に行ってるだろうなと思って通り過ぎるとき、ふと表札を見居ると、彼女の苗字ではなくなってた。
彼女、引っ越したんだ…
そう思って歩き出すと、自転車に乗った女が近づいて、貸家の前で降りた。
目が合った…彼女だった…
暫しの沈億…すると彼女はお辞儀をして、
「どうも…その節は…私、子供が独立したのを機に、元の夫と復縁したんです…」
「そうでしたか。それはなにより。出張で来たので、懐かしくて…では。これで…」
「お元気そうですね。さよなら…」
俺は52歳、彼女は50歳、初めて男女の関係になって10年が過ぎていた。
懐かしさと、そして彼女が幸せになっている事への嬉しさを感じながら、新幹線に乗った。
夕暮れの中、走る新幹線で缶ビールを開け、彼女の幸せに乾杯した。
「復縁おめでとう…もう一度この街を訪れても、彼女に会いに行くことはないな…」
そう呟いたら、彼女の幸せに中に、少しだけ寂しさが見え隠れした。