5年前まで3年間単身赴任していた、東北にある被災地の支社に出張してきた。
会議が終わって帰り道、すっかり復興して綺麗な街なみを抜け、彼女がいた店に向かったが、閉店してしまっていた。
妻を裏切り、単身赴任中に恋に落ちた彼女・・・その彼女もまた人妻だった。
彼女の夫も単身赴任中で、義父母と子供たちを抱えながら、食堂で働いていた。
忙しそうな彼女の三角頭巾から覗くほつれ髪が、ゾクッとするほど色っぽかった。
彼女は、俺が単身赴任中と知り、興味を持ってくれた。
素敵な人だった。
8年前、単身赴任して半年で初めて関係した時、俺43歳、彼女38歳、そんなに美人って感じではないが、お淑やかなところがまた良かった。
胸はDカップ、お尻も大きめで、騎乗位の時に鷲掴みにして揺さぶるとヒイヒイ感じてた。
最初の頃は、彼女は緊張気味でぎこちなかったけれど、半年くらいすると積極的になってきた。
だけど、性欲だけで交わってたわけじゃなく、間違いなく思い合ってた。
ただ、俺と彼女では思い合う愛が違ってた。
俺は、愛の形は違えども、女房も愛してたし、彼女も愛してた。
しかし、彼女は夫への愛情は冷めていた。
俺が彼女へ向けた愛は、彼女が家庭で人間として扱われていない境遇に向けた同情に似た感情から始まり、それを彼女は心の支えにしていた。
俺に抱かれることで、癒しを得ていたようだった。
ベッドで、彼女の乳首を舐め回してると、目がトロンとしてきた。
クリを剥き上げて舐めると、それだけで軽くイッていた。
夫とはレスなようで、結婚13年にしてはマンビラも小ぶりで綺麗だった。
危険とは思ったが、彼女が望んだから生で交わっていた。
彼女は、しっとりとした交わりより、激しいのが好きだった。
「もっと・・・私をメチャメチャにしてぇ~~」
なんて、普段のお淑やかな彼女ではなくて、現実から逃避するようなセックスだった。
だから、女房とは出来ないような、大人の玩具を使った大胆なセックスもした。
ローターでクリ、バイブでマン穴を苛めてやると潮を噴いた。
女房とは違う愛で、女房とは違う抱き心地を楽しんだ。
生理が来ると、手コキとフェラで抜いて、ゴックンしてくれた。
彼女の口に中で射精中、彼女に舌で亀頭を舐められるとつい声が出てしまうが、それすらも嬉しいと言っていた。
お互い不倫だから罪悪感もあったし、この関係がずっと続くとは思ってなかったが、単身赴任は3年で終了、関係は2年半と意外と早く別れが訪れた。
彼女は俯いて、
「本当は離れたくないよ・・・」
と言った。
「でも、あなたを困らせるわけにはいかないわね・・・」
と別れを受け入れていた。
別れ際、
「あなたはここを離れるけど、ここに残る私には、あなたとの思い出がありすぎて・・・」
と言った彼女の言葉が忘れられない。
5年ぶりに訪れたあの街では、彼女との思い出が懐かしい景色の邪魔をした。
切ない思い出を断ち切るように、早めにあの街を離れた。
彼女は今、どうしているのか・・・
でも、彼女と出会えて、彼女と愛し合えて、本当に良かったと思う。
もう、二度と不倫はしないと誓って単身赴任を終えたから、人生最後の恋の相手が彼女になった。