自宅の最寄駅までは1度だけ乗換えをします。
その乗換駅で田中さんの奥さんに偶然再会しました。乗り継ぎが悪くその駅で
は次の電車できても同じになることがわかりましたが、奥さんは、開口一番、
あら、早かったのね、みちこさんは一本後の電車になると思ってたわと言って
きました。
私としては、私のほうが早い電車に乗ったのに何を言っているのか良くわかり
ませんでした。きょとんとしていると、奥さんは自分が駅に向かう途中、ご主
人にここがXXさんのマンションだよと教えてもらったそうで、6階のベランダ
に主人と私が立っているのを見てあの2人がxxさんじゃないと教えてくれた
そうです。
私はそうなんですかと、話をあわせておきましたが、これで主人に愛人ができ
ていることはほぼ確実だなと思いました。
野獣のような主人、それを受け入れられなかった私、それを受け入れた知らな
い女性。
体調は回復したものの、やはりあのギラギラとした獣のような主人の性欲を思
い出すと、その苦痛から開放してくれた主人、その主人を受け入れてくれた女
性には ごめんね、ありがとう という言葉しか出てきませんでした。
その後、主人は2度ほど転勤がありましたが、一度も赴任先を尋ねることはし
ていません。主人も仕事を理由に正月も家には帰らなくなりました。
たまに寂しくなることもありますが、女友達、娘の友人なとどが集まってくれ
寂しさを紛らしてくれます。