5年前に主人が単身赴任になりほっとしました。
私もどちらかといえば好きな方で、結婚前はデートの度に求めてくる彼にとて
も満足していました。新婚当初も毎日主人に抱かれる喜びに満ちていたのです
が、10年経っても15年経っても衰えない主人の性欲に疲れ切っていました。
もともと転勤の多い職場なのですが、必ず徒歩で10分以内のマンションを借り
入れ、お昼休みもよほどの仕事がない限り必ず家に帰って来て家でお昼を、い
え、正確に言うなら私を求めに帰ってくるのです。
転勤の頻度も高く、地方の町に友達がやっと出来るころには次の転勤、いつも
一人寂しく過ごしていたため主人の帰宅がとても待ち遠しかったのも事実で
す。また、若いころは無限の体力で私をとことん満足させてくれる主人のこと
が好きでたまりませんでした。
しかい、若い頃、国体にでるほど鍛えた主人の体は40を過ぎても並みの体力で
はありません。生理の日も私がより感じるだろうと信じている主人は一日最低
3回、年間では1000回以上私を求めてくるのです。正直言って生理の日より前
日の方が感じやすいし、激しく求め合った後の血だらけの体を洗うのもあまり
気持ちのよいものではありません。
どこで覚えてきたのか、私が生理の日はいいからとさりげなく断っても、良い
んだよ気にしなくても、みちこが満足してくれるなら血だらけでも良いんだよ
と私がものすごく感じているものと勘違いしているんです。
信じられないかもしれませんが、どちらかというと陰毛の濃い私ですが結婚後
の激しい性交により徐々に薄くなり、今では陰毛がはえ始めの小学生のように
薄く割れ目がはっきり見える状態です。
主人はスポーツで体を鍛えていますが、私はスポーツは中学の時にクラブ活動
をしていた程度で、特に体力に自信がわるわけではなく、40を過ぎた頃から毎
回行かされることがつらくなってきました。
悲しいことに20代、30代とは全く違い、サプリを飲んでもなかなか体力が回復
しなくなりました。朝主人に抱かれ、主人を送り出し、そのままバタンとベッ
ドに倒れこんでしまいます。気がつくと後30分で主人がお昼に帰って来る時間
ということが何度もあり、シャワーも浴びずにお昼の2回戦目に臨むことも何
度も出てきました。お昼が終わり主人が事務所に戻ると、またもやベッドに倒
れこみます。
その頃から主人が帰って来る時間になると憂鬱になるようになりました。機嫌
の良いときは、疲れてしまい夕食の支度が終わらずキッチンに立っている私を
後ろからいきなり抱いてくるのです。
わかってもらえるでしょうか、だんだん主人が野獣ではないかと感じてきまし
た。確かにやさしい主人ですが、私を求めてくるときの目はギラギラとしてい
て正に獲物を狙っている野獣です。
とうとう私は言ってしまいました。”もうあなたのことを受け止められませ
ん。どうか外でやってきてもらえませんか。”
いきなり主人の平手がとんできました。
こんなに愛しているのに俺を無視するのか!ということを言われました。確か
に私にとっては度の越した性欲以外はすばらしい主人です。でも、もう体が受
け付けてくれなくなってしまったのです。
それから少し経ち新しい転勤先が決まりました。
私はチャンスとばかり子供の学校を理由に単身赴任をお願いしました。もちろ
ん言い訳です。主人もそれを分かっていたでしょう。