私の主人は脱サラして、店を開きましたが、失敗しました。
自宅を建てる時、一階を店舗に、二階を自宅にしたのですが、所詮素人では無理だったんですね。
店はテナントを募集し、主人は別の仕事を探し、ローンや借金返済の為、収入の良い仕事を探し、遠方に単身赴任しています。
私は諸般の事情により、残りました。
テナントに何とか入ってくるた人は、主人とは違い、プロでした。
仕事の質も、経営能力的にも頼もしさが溢れていました。
場所が悪かった、客層を読み違えたと言い訳してた主人がいかに甘かったかを目の当たりに感じました。
詳しい仕事内容は書けませんが、週末しか店を開けず、残りの日は仕込み等に費やしているにも関わらず、店は繁盛し、しっかり利益を生み出し、決して安くないテナント料をキッチリ払ってくれます。
私は、その人と関係を持ってしまいました。
一つ屋根の下、一階の階段前にある扉一枚で隔てられてるだけ。
しかも、私はパートとして雇われてもいました。
私も働きに出ようと考えていましたが、中々良い仕事が見つからないうちに、マスター(テナントを借りてくれた人です)から、うちを手伝ってくれないかと頼まれました。
店を開く日は、給仕の人を雇ってますが、他の日は一人です。
しかし、人手が必要な時が不定期にあり、二階に住んでる私が都合が良いという事でした。
私も慣れない職場に働きに行くより、楽で、それなりのパート代も保証してくれるので働かせて貰う事にしました。
階段前の扉は、両鍵にして、行き来が出来ないようにしてましたが、今ではフリーに解放されてます。
マスターの元で働く事で、ますます主人とは違う逞しさに惹かれていきました。
肉体関係が出来るまでに時間は掛かりませんでした。
マスターは、近所にアパートを借りてましたが、独り身の為に、食事はともかく、仕事に忙しくて洗濯だの身の回りの事がおざなりになるので、いつしか私が世話するようになりました。
そして、夜遅くなる事も多く、アパートに帰る事なく、私の所で寝るようになるのも当然の成り行きでした。
主人は店を開いてから、やればやる程、上手く行かず、店を辞めるまで、まともに夫婦の性生活はありませんでしたが、マスターは毎晩私を抱くばかりか、昼間でも私を求めてくる程、仕事を効率的にこなし、精力的です。
主人には申し訳ないとは思いますが、マスターの人柄、逞しさに惹かれ、夫婦以上に密着した今の関係を断ち切る事は出来ません。