私はSMの小説が好きでとくに団鬼六さんの任侠物が好きなんです。その本を
隠していたのですが妻に見つかってしまいました。しかもそれを妻が読んでし
まったんです。「すごいの読んでるね、あんなのを読みながらオナニーしてる
の?」てっきり馬鹿にされるかと思っておりましたら「あれは私も好き。読ん
でて続きが気になりワクワクして読み切ってしまった」と言い出したのです。
妻は主人公の女渡世人になったつもりで悪者やくざにやられる疑似体験を楽し
んでいたのです。そしてあのときにも主人公になりきって「女だてらに生意気
な振る舞い勘弁してください」なんて始めるんです。私は悪者やくざの立場で
はなく主人公をとられた仲間の立場で読んでいたんです。それを説明すると
「私がやくざを殴ってそのやくざに犯されたらあなたは楽しいの。やられる私
を想像して私を抱いてたの。やくざ殴ってきましょか」と言い出す始末です。
たしかにやられる妻を想像して抱いていたことは間違いないんですが想像の世
界と現実は違いますよね。でも妻は本当にやられたいのでしょうかね。