妻を友人に託して、その時を待つ。
事前打合せはしていたとしても、静まりかえる暗がりで、もつれ合う二人の姿に嫉妬硬直。
そしてなんとも言えないあの気持ち。
声を殺して、友人の攻めに身を任す妻。
妻の足が上り、分け入るように友人がのしかかり、肉のぶつかる音が響き出す。我慢しきれなくなった嫁の声が、だんだん大きくなるに連れて、肉のぶつかる音も激しくなっていく。
離れたところから、その様子を観察する。右手でしっかりシゴキながら。色々な男に抱かれる妻を色々な角度から見てきたが、正常位で抱かれているところを後ろから観察するのが、俺は一番刺激を受けるらしい。
妻の足が、小刻み震えたり伸び切ったりして、その刺激の強弱を教えてくれる。深く貫かれ、身を任せて男に口を吸われる時もあるが、妻からキスを求めだした時こそ自分の嫉妬感が極まる時なのかも知れない。
こうした行為は、いつもそう長くは続かない。30分か長くて1時間くらいだと思う。
打合せでは、最後をどうするかは決めていない。基本は妻に任せていて。行為の中で選択してもらっている。自分はその様を観察しているだけ。
はじめの頃はゴムをお願いしていたが、誰にでも今は自然な形で抱いてもらっている。それがマナーの様に、お腹の上に出す人。顔や口に出す人。しかし声に出来ないが、自分が一番望む結果を妻は知っている。
求めて中にではなく。断われ切れずに出されてしまうのが、それだ。
喘ぎ声とシーツの擦れる音などに紛れて、小声のやり取りが聞こえてくると、その時は近い。妻の「イヤッ」「ダメッ」という声が、どちらを求めての声なのか?それは妻しか、わかり得ない事なのだが、活動をが止まった男を受け入れてる妻。呼吸からなのか、絞り取っているのか。その様を見届けて自分も果てる。
良かった時は、そのまま男とピロートーク。
体の支配権は男のまま。
感触を自由に提供し余韻に浸ってる。
だが時々、妻が攻めに転じる時がある。
口で男性を再生にかかった時だ。しかしそれは、自分の楽しみではなくなるので観察は、そこで終了し自分は、その場を離れて、妻を自由にしてやる。
情事が終わり。
友人や男性が去った後、静かにコーヒーを二人で飲む。互いの感想は、交換しない。
妻は、どう思っているか知らないが、自分はどんな男と、次、交わってもらうか?コーヒーを飲みながら静かに考えてる。