元妻を嫌いになって別れたわけじゃなかった。
中学生になった娘が、俺が家にいると不機嫌になり、それがもとで俺と元妻もぎすぎすしだして、結局、このままだと家族が崩壊するので、俺が家を出た。
俺41歳、元妻38歳、娘13歳で離婚した。
出て行く俺を見送ったのは、元妻だけだった。
元妻は、涙ぐんで俺を見送った。
離婚して2年は、パートのおばちゃん2人を日替わりで抱いていた。
旦那も使わなくなった50代の黒マンコだったが、ありがたく中出しさせてもらってた。
そんな時、遠方への転勤を募られたので、俺が手を挙げた。
転勤と言っても、合併前提で関連会社になったところへの出向扱いだったが、おそらくは戻ることはないと思った。
だから、娘はともかく、元妻にはお別れしてこようと2年ぶりに会った。
41歳の元妻は、少しやつれていたように見えた。
出向の話をすると、元妻は驚いた表情で、
「そんなに遠くへ行っちゃうの…」
「ああ…もう、会うことも無いと思う。娘をよろしくな。アイツが20歳になるまで、あと5年は養育費を振り込むからな。じゃあな。元気でな。」
と言って帰ろうとしたら、元妻が俺の腕にしがみつき、潤んだ目で見てきた。
元妻とラブホに入った。
抱き寄せ、唇を重ねた。
十年ぶりくらいだろう、元妻と一緒に風呂に入った。
ベッドでクンニした元妻のマンコが懐かしかった。
もう、二度と見ることのないドドメ色のマンビラをめくり、クリを吸った。
そして、もう二度と味わうことのない元妻のフェラを堪能し、生で入れた。
揺れる乳、V字に広がった太腿の付け根がイヤらしかった。
チンポに絡んで、めくれるマンビラが濡れて光る光景も、これで見納めだった。
湧き上がる射精感っを堪えて、元妻を揺さぶった。
元妻が仰け反り、部屋中に淫臭が漂った。
チンポを抜いて、元妻に精液を振りかけた。
元妻は、嬉しそうに精液を浴びた後、その精液を指ですくい、
「これが、最後なのね…」
と哀しそうな表情に変わった。
元妻と駅で別れた。
一緒に改札を抜け、
「じゃあな。元気でな。さよなら…」
「さよなら。あなたも元気でね…」
元妻が乗った電車を見送って、俺は反対側へ走る電車に乗った。
あれが、元妻を見た最後になった。
俺は、元妻たちと遠く離れた街で、心機一転、一人暮らした。
もう、女はいいやと思ったとたん、女が出来た。
アパートのそばにあるスーパーのレジを打ってる法子という女で、俺と同じ当時44歳だった。
美人ではないが、愛嬌あるおばちゃんで母子家庭、高2の息子がいた。
ややポチャだったが、なぜか抱きたくなる雰囲気があって、口説いたら落ちた。
元妻よりも美人じゃないし、ムチッとした身体は決してスタイルが良いとは言えなかったが、抱きて~と思わせる何かがあった。
乳はロケット型で、マンコは長らく使ってないのか、元妻よりも奇麗で薄紫だった。
生でチンポをあてがったが、法子は拒まなかったからそのまま入れた。
深い吐息の後、嬉しそうな表情で、
「男性と結ばれたの、10年ぶりなんですのよ…」
と恥じらった。
元妻より緩めだったが、浅いマンコで先っぽが子宮口まで届いてた。
普段は愛嬌あるおばちゃんの喘ぎは、生活感のある喘ぎで、非日常を感じさせない不思議な喘ぎだった。
法子とのセックスは、心で感じ合うセックスだと気づいた。
決して美人でもなく、良いスタイルでもない法子だったが、人として好きだった。
人として好きだから、そこに愛があった。
もちろん、っムッチリ女体を抱いているのだから、快感はあるが、それよりもお互いの愛を確かめるためのセックスだった。
俺の精液を浴びた時の嬉しそうな表情が、元妻と一緒だった。
法子の息子は、そこそこ勉強できたけど、進学を諦めて就職しようとしていた。
母子家庭では仕方がなかったが、一つだけ進学できる方法があった。
それは、俺の息子になること…俺は、法子にそのことを伝えた。
俺と法子は45歳同士で再婚した。
そして翌年、法子の息子は大学に進学し、家を出た。
俺と法子は、二人きりになると思う存分セックスに励んだ。
46歳の新婚カップルは、毎晩激しく抱き合い、快楽を貪った。
はたから見れば、だらしない身体同士の中年セックスだったが、そこには愛があった。
再婚した翌年、元妻から電話が来た。
連絡先は消してなかったから、電話に出ると、娘だった。
思春期が終わった娘は、俺を毛嫌いしたことを詫びると、できれば戻ってきて欲しいことと、大学に進学したいから、成人後も養育費を送って欲しいと言ってきた。
俺は、再婚して新しい家族がいることでだけを告げ、電話を切った。
携帯の向こうに、娘の泣き顔が見えたが、今更だった。
その後、娘が元妻に泣きついたのだろう、元妻から謝罪のメールが来て、新しい家族を大切にしてとあった。
今年、再婚して10年になり、俺と法子は55歳、そして息子が結婚した。
俺と法子は、今は幸せな55歳で、まだ飽きずにセックスしている。
そんな俺の元に、5年ぶりに娘から、
「嫁ぎます…」
と電話があった。
俺は、お祝いを10万円送った。
5年ぶりに聞いた娘の声は、穏やかだった。
5年前にかかって来た電話は、元妻の訃報だった。
俺は、法子に事情を話し、遠路はるばる告別式にやって来た。
9年ぶりに見た娘は22歳、大学4年だった。
「お母さん、私を大学へ通わせるために無理して…倒れてそのまま…私のせいでお母さん…」
そこにいたのは、汚いものを見る目で俺を見た、セーラー服姿の娘ではなかった。
もう少しで卒業できる娘が不憫で、俺は、香典に100万円を包んで娘に渡した。
「これで何とか卒業できるだろう…」
娘は、俺に深々と頭を下げた。
告別式の後、懐かしい家に泊めてもらった。
娘と朝まで話し込みながら、酒を飲んだ。
娘は、高校になった頃から、自分が俺にした仕打ちの非道さに気づき、反省し始めていたと言った。
そして俺は、元妻の寝室に飾ってあった、小5の娘と俺と元妻が並んで映っている写真を、スマホで撮影した。
「思い出に、撮影していくよ。悪いけど、俺には新しい家族がいるから、今日もう一泊したら、明日には早々に帰るよ。もう、お前とも会うこともなくなるだろう…」
翌日、娘が駅まで見送りに来た。
娘は、駅をバックにスマホで俺とのツーショットを撮影し、
「これは私の思い出。それじゃあ、お父さん。さよなら…」
「お前も元気にな。さよなら…」
駅に向かて歩き出したら、元妻との最後の別れを思い出して涙が頬を伝った。
涙を見られたくないkら、娘の方には一度も振り帰らず、改札をくぐった。階段を上るとき、チラッと見ると娘が手を振っていたから、俺も振り返した。
あれが、娘を見た最後になるのだろう。
その娘から嫁いだと連絡があった。
この5年間、娘は一人で生きてきて、人生の伴侶と巡り会った。
幸せになって欲しいと思う。
俺の生活圏は、娘たちとは遠く離れているし、おそらくこの先も会うことはないだろう。
第一、娘は俺の居所を知らない。
このスマホの番号を変えてしまえば、娘との縁は切れる。
それほど、実の父娘の縁は細かった。
娘を愛する気持ちはあれど、もう、一緒に暮らした時間と、離れた時間が並んだ。
娘だって、俺を頼るつもりはないだろう。
もう、別々の人生を歩む、他人のようなものだ。
スマホに残る、5年前に元妻の寝室にあった家族写真を見つめ、元妻の冥福を祈った。
「嫌いになって別れたわけじゃない。今も愛してるよ…」
一瞬、元妻が笑ったように見えた。
俺は、元妻のささやかだった人生に、独り乾杯した…