別れて10年、毎月養育費を渡すときに元妻と会って、近況を話してました。
先月、いつものように元妻と会って、食事しながら養育費を渡したら、
「今日で、養育費は最後、あの娘、来月二十歳の誕生日よ。」
「そうだったな。何か、お祝いしなきゃだな。」
「ううん、要らない。今まで、養育費ありがとう。」
「なんだか、お別れみたいな口ぶりだな。」
「そうね。これで、あなたと会うことも無くなるから…」
席を立つ元妻の腕を握りました。
「もう、会えないのか?」
「会う必要が、無くなったでしょ?」
元妻と一緒にファミレスを出て、駅に向かおうとする元妻に、
「乗れよ…」
と言うと、何かを察したように元妻が車に乗ってきました。
「最後に、いいだろ?」
ラブホの前でそう言うと、元妻は無言でしたが、ラブホに車を進めました。
10年ぶりの元妻の素肌、別れた頃はアラフォーの二人、今はアラフィフになって、くたびれた身体を愛撫しました。
元妻のオマンコを広げると、あの頃よりも黒ずんだラビアを見て、この10年間の間に、俺以外のペニスを二次込まれたであろうことを感じました。
クンニをすると、夫婦だった頃の懐かしい愛液の味に心が懐かしさでいっぱいになりました。
生で入れました。
抱き合って、唇を重ね、舌を絡ませ、夫婦だった頃を思い出して、次第に体の動きがシンクロしましした。
息の合ったセックス、二人のリズムが奏でる淫らな愛液の音と、元妻の喘ぎ声が部屋にこだましました。
「中には・・・」
「ああ、外に出すよ・・・」
元妻がてょっしゅを手に持ち、その手に抜いたペニスを置くと、ティッシュ語と握って扱き、精液を搾り取ってくれましたが、その息の合ったやり取りが10年過ぎても色褪せてなくて、涙が滲みました。
ラブホを出て、駅まで元妻を送りながら、もう一度やり直せないかと考えていました。
「なあ、俺たち・・・」
「送ってくれてありがとう。それじゃあ、もう、会うこともないけど、元気でね。さよなら・・・」
元妻は、私の言葉を遮るように別れの言葉を言って、駅構内に消えました。
元妻と娘がどこに住んでるか、私は知りません。
スマホを眺めて、まだ連絡手段はあるけれど、きっと出てくれることはないんだろうなと思いました。
元妻と離婚したのは、元妻と上手くいかなくなったわけじゃなく、元妻と娘と私の3人の空間だと、娘が極端に不機嫌になって、家庭の空気が険悪になったからでした。
私が居なければすべて解決、そう結論付けされて、離婚しました。
だから、この10年、娘に会ってません。
そして、養育費の切れ目が、縁の切れ目、元妻と会うこともなくなってしまいました。
元妻と暮らした12年、娘が育っていくにつれ、3人の空間が険悪になり、独り飯を食う羽目になり、家に居ながら孤独感と戦っていました。
娘にも元妻にも会うことが無くなった以上、この街にいる意味はありません。
私は、一昨年母が亡くなって以来、空き家になってる田舎の実家に戻ろうと思います。
先月、久しぶりに帰ってみると、このまま放って朽ちさせるのは惜しいと思いました。
痕は仕事を見つけて、ひっそりとこの街を去るつもりです。
娘はともかく、もう会えなくなった元妻との思い出がちりばめられたこの街で一人暮らすのは、辛すぎます。
最後、なぜ抱かせてくれたのか、その答えを知りたかったけれど、会わずに消えようと思います。
もうすぐ、この街のもお別れです・・・