実家の物置で探し物してたら、20年くらい昔に使ってたガラケーが充電器ごと置いてありました。
懐かしいなと手に取って、充電器を接続して探し物を続けました。
探し物を見つけた後、充電器を接続したまま、電源を入れて、20年前のメールのやり取りとか見てたら、当時の元カノとのやり取りが出てきて、胸が軋みました。
そして、思い出して写真ホルダを開けると、案の定、元カノとのハメ撮りが出てきました。
ああ、元カノとこんなことやって、メッチャ興奮したっけなと、懐かしく眺めました。
元カノのアパートでのセックス、移動できる姿見の鏡を横にして、布団の横に置いて、鏡を見ながらセックスしたのを思い出しました。
二人が正常位で抱き合って、蠢く様子、少し斜めになって、振Yな結合部を見ながらのセックス、元カノはそれまでで一番興奮していました。
特に、鏡に斜めに頭を向けた騎乗位、元カノは腰をクイクイさせながら、時毒腰をグイっと前に突き出すと、鏡には嫌らしい結合部がバッチリ映し出されました。
元顔は、腰をくねらせながら、大きな声で喘ぎまくり、激しく身体を痙攣させながら逝きました。
その鏡を映したハメ撮りの何枚かありました。
あの頃、鏡プレイにハマっていました。
友達の飲んだ時、その話をしたら、
「俺の彼女のアパートにも、姿見があったから、やってみよう。」
っていう奴がいて、後日、
「いやーあれはエロいね。ハマりそうだよ。」
と友達も何人かハマっていました。
まだ社会に出たばかりで、大学生だった時の気分が抜けない時期でした。
その元カノとは、23歳から25歳まで付き合って、ある日、鏡プレイで破廉恥に狂った後、元カノにぶっかけた精液を拭いてるとき、シラ~という空気になりました。
それは、鏡プレイでハメを外した破廉恥行為を冷静に振り返った二人が陥った、一緒の賢者タイムだったんだと思います。
でもあの時、二人の中で、何かが終わった感じがしたのです。
なんでこんなことやってるんだろうという思いと、この人と何してるんだという思いが混じり合って、それが次第に大きくなり、
「私たち、少し冷却期間を置かない?ちょっと、破廉恥になりすぎてる気がする。」
「そうだな。破廉恥じゃないセックスができそうだと思ったら、もう一度セックスしてみよう。」
こう言って、一旦離れて、自分を見つめ直したまた会うつもりでした。
ところが、冷却期間なんて言って、もう元カノには連絡もしなくなり、時間だけが経っていくと、自分から先に連絡を入れたら負けみたいに感じて、結局そのまま二度と会うことはありませんでした。
結果別れてしまいましたが、「さよなら」を言わず、だから連絡先を消すわけにもいかず、元カノが心の片隅にいたまま、私は28歳で結婚しました。
結婚して数年後、金曜の夜、実家に娘を預けて妻とデートするために、職場から待ち合わせの場所に向かう途中、偶然、元カノが住んでたアパートの前を通りました。
もしかして、と思いましたが、もう元カノはそこに住んでませんでした。
ガラケーを元の位置に戻しながら、元カノとの出会いと別れを思い出していました。
元カノ、どうしてるかなーなんて、久しぶりに元カノのことを考えていた先日、仕事先でバッタリ、元カノと再会しました。
20年くらい過ぎてたけど、お互いすぐにわかりました。
私も元カノも一人だったから、少しの時間お話ししました。
年を取ったのはお互いさま、老けたけど昔と変わらぬ笑顔を見せてくれました。
「それじゃあ、元気でな。さよなら。」
「あなたもね。元気でね。さよなら。」
20年前言えなかったさよなら、やっと言えました。
元カノが遠い思い出になったから、週末、実家に行って、元カノのハメ撮りデータを全て削除してきました。
「さよなら、破廉恥だった彼女さん。」
破廉恥な思い出が、消えました。
これで元カノは、破廉恥な女の子ではなくなったような、そんな気がしました。